新しいネタが思いつかず、松戸の話を引っ張ります(定時朝刊配達遅れすいません)
「NHKのど自慢」の放送で、地元千葉県のアナは”矢切ねぎ”を、「やきりねぎ」と濁らない発音で強調して紹介していた。
実は、ねぎだけでなく、正式な地名は、元来濁らない「YAKIRI」が正しい
上矢切(かみやきり)、中矢切(なかやきり)、下矢切(しもやきり)
さらに調べると松戸市立の小学校も「やきり」、さらには廃校になった県立松戸矢切高校も「やきり」だった。
これは推測だが、東京(江戸)の人々が松戸の地名には無知で、「矢切の渡し」を”やぎり”と誤読して、それが広まったのかも
片田舎だった松戸の人々は抵抗できなかったのかも
そして、東京都在住の作詞家によって間違った歌謡曲「矢切の渡し」が発表され、その後昭和末期に様々な歌手に歌われ大ヒット、紅白でも歌われた。
”やぎり”はすっかり全国区になってしまったわけだ。
そして、引っ張られるように、平成3年に開業した北総開発鉄道矢切駅は”やぎり”になってしまった。
当時は、京成も北総も東京都内に本社があった。
矢切地区の人々にとっては、鉄道がやってくること自体大歓迎で、開業を遅らせるような余計なことを言う人はいなかった?
しかし、近年は古い地名が尊重される風潮があり、例えばオーストラリアの「ウルル」など、原住民の言葉に変更する例も見られる
日本でも、沖縄の豊見城も、大和よみの”とみしろ”から、琉球読みの「とみぐすく」に変更されたケースもある
(県立の高校など、”とみしろ”のままの施設も多いが)
松戸市観光協会のHPをみたら、矢切の渡しのローマ字表記が「Yakiri・・・」になっていて、静かに抵抗している。
のど自慢予選会で「矢切の渡し」を歌った人がすべて落選した理由が見えてきた気がした
のど自慢はNHK単独開催でなく、地元自治体との共催なので、そのあたり敏感なのだろう。
正しい読み方をアピールする良い方法がある
中央競馬の馬主に有力産駒に「ヤキリノワタシ」と命名してもらい、有馬記念などで大活躍すれば、アナウンサーに連呼され、たちまち広まると思う。
松戸市の「すぐやる課」が急に動き出して、矢切駅を「やきり」に改称したりするかも。
ちょうど、新京成の京成への吸収による路線図の書き換えのタイミングに合わせて・・・