先日、東大阪へパソコンの入れ替えに行ったとき、
お客様が「これにデータをバックアップしておきました」と、
こちらのポータブルSSDを渡してくれました。
ハコを見ると”4tb-S7”とあります。
えっ、『4TBも入るんですか!?』とビックリしてしまって、
どこで購入したのかと尋ねてみると、「楽天市場」とお答えいただきました。
ちなみに、価格は?というと、なんと”5000円”ぐらいだったそうです。
曰く、「安くて大容量だから買ってみた」と。
そのとき、私はとっさに「んなこたぁ、絶対ない!」と断言しました。
今日日、1TBのポータブルSSDも安くて1万円ぐらい(バッファロー製)ですから、
間違いなく、そんな価格はありえません。
とりあえず、保存されていたデータは20GB程度だったので、
それはそのまま新しいパソコンに保存しました。
で、このストレージはその旨をお客様にお話しして、
引き上げさせていただいた上、ちょっと調べて見ようと思います。
こちらは、Windowsのディスクマネージャー。そして、フォーマット画面。
いずれも、約4TBのストレージとして認識されています。
SSDのプロパティを開いてもご覧の様に。
そこで、こちらの”さいちょう”さんの動画を参考に、
ストレージの容量偽装を検証する『H2testw』を走らせてみました。
このソフトは海外製のソフトですが、
実際にダミーデータを記録して、ベリファイ(確認)するソフトです。
4TBを記録するとなると、3日間ぐらいかかりましたが、やりきりました。
するとご覧の有様、真っ赤っかです。
詳しい内容はこちら。
要は
53.6GBのデータは書き込んで、検証することはできたけど、
それ以上のデータ(3.7TB)は失われました。
ということ。
また、書き込みスピード「38.5MB/s」、読み込みスピード「29.7MB/S」という結果が出ました。
一応、ハコにはUSB3.1と明記があったんですけどね、
であれば少なくとも400MB/s前後はでてもおかしくないのですが、そんなスピードもありません。
明らかに偽装SSDです。
今回は、まだ保存したデータが20GB程度だったから良かったのですが、
もし、動画や写真などで50GB以上保存していたとなると、それらが失われたワケですね。
そもそもね、4TBで5000円なんてゼッタイにない。
明日は、このSSDを分解してちょっと中身を見てみたいと思います。