パイオニア製の電話機。
ちょっと故あって、自宅から回収してきました。
オーディオメーカーとして有名(?)なパイオニアですが、
グループ会社に「パイオニアコミュニケーションズ」ってのがあって、
そこで電話機を作っていたんですね。
もっと前には、J-Phone向けに携帯電話も販売してましたが、
早々に撤退してしまいました。
何を隠そう、そのパイオニアの携帯が使いたくて、
初めての携帯はJ-Phone×パイオニアにしたぐらいです。
本当は、全面液晶の機種が欲しかったのですが、
私は求めた時には生産を完了してました(;^ω^)
でも、今思えば白黒だけど、スマホっぽいたたずまいですよね。
あのとき、意地でも探せば良かったのかもしれない。
そんなパイオニアなんですけどね、
プラズマディスプレイで見事にしくじって、
カーエレクトロニクスとTAD(パイオニアの超高級オーディオブランド)を残して、
AV機器、電話、DJ機器を分離、売却。
目黒にあった自社ビルも売却して、売上規模はかつての1/4近くに落ち込んでしまいました。
でも、最近は業績が好調で、再上場も見据えているみたいですね。
そんなプラズマとの激戦(?)を制して勝利したのが液晶。
その液晶の代表格と言えば、シャープ。
ところがそのシャープもしくじってます。
液晶に過剰投資をして、散った・・・。
そんなシャープが、液晶を止めると・・・。
速報では、テレビ向け液晶パネルとありますが、
液晶そのものを売却する(2024年5月14日現在)という報道もあります。
シャープ製の液晶が高すぎて、他の液晶パネルでテレビを作らせてくれという動きもあったとかで、
完全に需要を見誤ったのではないかと思いますね。
結局、市場は大型じゃなくて、小型の液晶を欲していたのに、
テレビに気を取られ、とにかく大型化を目指したツケがやってきたのかなと思います。
あの、世界の亀山工場だって、フタをあけてみれば、利益なんかほとんどでてなかったみたいですから。
同じように、大型液晶テレビに注力するあまり、ずっこけた会社にサンヨーがあります。
シャープにできて、サンヨーができないわけがない!と小型液晶で利益を上げていたのに、
大型液晶ツッコんでぶっ倒れたわけで。
この二番煎じをシャープはやってのけたわけですな。
そう考えると、ソニーって賢かったのかもしれませんね。
早い段階から、パネルを内製(当初はソニーとサムスンの合弁会社でパネルを製造)してませんでしたので、
これらのダメージは少なかったかもしれません。
パナソニックも、パイオニアと同じようにプラズマに固執してしくじってます。
パイオニアでアルバイトをしていたとき、パネルが内製できるってのは
ものすごい強みだと思っていたのですが、経営的にはめっちゃ弱みになってしまったんですよね。
そんなパイオニアのプラズマディスプレイは今でも現役です。
私はこちらの方が合ってるかも。