今年はことにたくさんの人の死を目の当たりにする。
ふんけんクラブ仲間、取引先の代表の弟さん、先日の勇平君・・・。
そして、本日は本当に衝撃な悲報に直面した。
第一報を聞いた時は、本当に怒りと悲しみしか湧かなかった。
どうして・・・。
しかし、誤解されることを承知の上で、
あえていおう、「死ぬ事もまたよろこびである」と。
彼は、死んだのではない。ただ、大宇宙生命のもとへ還ったのだ。
「生死はもと一如、生命はこれ不滅、宇宙は正に永遠、
ここにはもはや超剋せねばらなぬ死はないのである。
否、もともと死こそ、ほんとうの生である」
彼の不断の努力、その時その場の「全」に生き、呼吸された。
それは今、宇宙一ぱいに、みち広がり、
古今に通じて生きている絶対の世界へ逝かれた。
まことの生に転じた。
どうしてそんな事を思ったかというと、
実は昨日、ちょうと一冊の本を読み終えたところでした。
『万人幸福の栞を読む』
『万人幸福の栞』。
私たちが、倫理法人会の経営者モーニングセミナーで読んでいる本ですが、
実は読んでいるのは、第二の部分ばかりで、その前後を読む事は少ないです。
ちょうど読み終えたということは、その前後も含めて読みました。
その第三には、真人生成就、そして、「生は死なり」とあります。
そこを思い出したのです。
彼の役割を考えると、悲しい、惜しい、どうして、なぜ、と負の感情ばかりです。
いや、ここではあえて、彼は亡くなったのではない。
カタチ(肉体)から解き放たれて、大宇宙生命のもとへ還り、本当の生を得たのだ。
これは、なんと喜ばしいことではないか。
栞の最後の最後には、ガンジーの臨終の場面について詳細が書かれています。
ああ、これと一緒だなぁ・・・。
そして、この言葉で締めくくられています。
「生は死の仮相であり、死は真の永遠の生である。」