モノリスタイプ(COB)のUSBメモリーを買ってはいけない。 | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

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『USB(メモリ)が突然認識しなくなって、

 なんとかデータを取り出すことはできないか』

 

ちなみに、写真に写っているのは私も使っている一般的なUSBメモリです。

件のUSBメモリではありません。

 

とりあえず、メモリをお預かりして、私のパソコンで診断。

 

メモリをUSBに差し込むとデバイスが追加された旨のサウンドが発せられるのですが、
PC上には表示されません。ディスクの管理も同様。
デバイスマネージャーをのぞいてみると、USB大容量メモリと表示されていますが、
!マーク付いて、このデバイスを開始できませんでしたと表示。

 

ってなってしまうと、わたしの手には負えないので

いつもお世話になっている業者さんに相談することにしました。

 

すると

 

「基板とチップが樹脂一体封止されているモノリスタイプ(COB)

 USBメモリーと考えられるため対応が困難と想定されます。」

 

初めて聞く単語に戸惑い(;^ω^)

 

 

こちらが件のUSBメモリ(メーカーのホームページより)

 

つまり、どういうことだってばよ!というと、

 

 

こういうことです。

 

これは、別の業者さんに診断を依頼した結果です。

「分解しないと正確な診断&見積もりがだせない」と言われましたので。

 

 

一般的なUSBメモリというのは、だいたいこういう風になってます。

パソコン差し込み部分と、基板、フラッシュメモリという構成になってます。

 

 

なので、今回のように認識しないという症状の場合、

究極、基板からフラッシュメモリを外して、

他の基板に接続してデータの復旧を試みることができます。

 

が、問題のUSBメモリは、

 

 

ご覧のようにそんなこたぁできません(;^ω^)

 

完全に一体化されてます。

 

んでもって、その別の業者さんに診断&見積もりを取ってもらったところ、

データの復旧は可能であると回答がありましたが、

その金額、

 

17~24万円(税別)!

 

期間は3週間。

 

これだけ金額に差があるのは、17万円部分が作業に必要な最低金額で、

そこからどれだけデータを復旧できたかによって、金額が上がっていくと言うもの。

また、17万円は先払いが必要であるとも言われました。

 

その旨、包み隠さずお客様にお話ししたところ、データの復旧は断念。

まあ、そうなりますわねぇ・・・。

 

 

 

ここでの教訓は、

モノリスタイプのUSBメモリーは買わないということですね。

どこで判断するかというと、こういう小型のだったり、

デザインがしゃれたヤツとか、回転式を採用しているとか、そういうのは避けて、

普通のスティックタイプのを購入しましょう。

あと、USBメモリーをデータのバックアップとして使うのは避けるということ。

パソコンとの抜き差しの頻度が比較的高いUSBは、

電気的なアレで今回のようなことになる可能性が高いです。

ただ、間違いなく大丈夫なバックアップ先ちうのは、

HDDにせよ、SSDにせよ、ありません。

比較的安全なのは、ミラーリングを施している外付けHDD(サーバーなど)か、

いっそのことクラウドに投げるか。

 

しっかし、これまで見積もりを取ってもらった中で、

初めての業者ってのもありますが、イチバンの金額でございました。

USBメモリーは便利ですが、購入する時は気をつけましょうね。