今夜は、久々に『オンライン酒塾』。
福岡県八女市にある「坂口酒店」の店主、木下雄大さん(BNIメンバーでもある)が企画する
お酒について、美味しく楽しく学ぶZOOMミーティングです。
この日のテーマは“京都”。
京都市伏見に300年以上の歴史ある酒蔵を構える『山本本家』さんの『神聖』を味わいながら、
「野菜ソムリエのお店 十祇屋」の名物「白味噌豆乳もつ鍋」をいただきます。
この酒塾に参加申し込みをすると、
写真の様に木下さんがテーマに沿って厳選した日本酒と肴を宅急便で送ってもらえます。
これをいただきながら、ZOOMでミーティングを行います。
“もつ”だけではアレなので、ちくわやしいたけ、結びこんにゃくなどを入れていただきました(野菜がない(;^ω^))
京都だけに薄味かなと思ったら、福岡の本場もつ鍋以上にがっつり濃い味。
食とお酒が進む逸品でした。
さて、こっからが本日の本題(笑)
とある酒屋さんで、ウイスキーを購入しまして。
まあ、それだけなら別に記事にすることもないのですが。
私の事務所のホールにはウイスキーがずらっと並んでいるわけなのでね。
ただ、ちょっと自慢したいというか、ちょっと反省をしたということで紹介したいと思います。
そのウイスキーがこちら。
『KAVALAN』というウイスキーです。
これは、なんと台湾で作られているシングルモルトウイスキー。
台湾の飲料メーカー「金車グループ(KING CAR GROUP)」が、
1970年代から構想を固め、2005年に設立した蒸留所で作られたウイスキーです。
その歴史はホームページでお任せするとして、
ただ、これが日本に入った頃は全く注目されなかったみたいです。
そりゃそうですわな、『台湾のウイスキー?』みたいなね。
でも、 IWSC、ISC、SFWSC、WWAという、伝統と格式のある世界の品評会で毎年、
数々の賞を受賞するやいなや、それまで見向きもしなかった連中が一気に注目するようになりました。
それこそ、サントリーの山崎、白州、ニッカウヰスキーの竹鶴、余市とかみたいにね。
(そこまで入手できないわけじゃないけど)
私もミーハーなところがありましてね、
そのとある酒屋さんで、赤い箱に入ったKAVALANをみつけて、
「あっ、これ、最近でたやつだね。某動画でも紹介されていたやつ」
ちう軽いノリで買おうとしたら、店主から「そんなんでいいの?」的なことを言われました。
そこで紹介されたのがこれ。
これは、2016年 ワールドベスト・シングルカスク シングルモルトウイスキー で最高金賞を受賞した
「カバラン ソリスト アモンティリャード シングルカスクストレングス」。
で、これの何がスゴイのかというと・・・
通し番号があります。そして、取り扱っている輸入代理店も今と異なります。
つまり、これはその当時の“現物”なのです。
そんな話を店主から伺いましてね、正直震えましたよ。
なんでそんなモノがこんなところにあるんだ!?ってね。
ちうか、このお店(正確には店主)は何なんだった!?って。
そんな話を聞いてしまっては、ぶっちゃけ買わざるを得ません。
ちなみにこのシリーズは、今でも販売されてます。
ただし、当然ながら当時の現物ではなく、
今製造されているもので、取り扱っている輸入代理店も異なります。
品質は担保されているでしょうが、受賞したモノとは明らかに別物なワケなのです。
だからこそ、貴重なんですよ。
それが入手できたということは、これは偶然というか幸福というほかありませんな。
ま、あまりにももったいなくてなかなか飲めませんがね。
ただ、それでちょっと反省しました。
私たちはなんと、“権威”に弱いことか。
先ほど挙げた、山崎とか白州とか、いわゆるジャパニーズウイスキーなんて、
ちょっと前までは、全く見向きもされなかったじゃないですか。
それが、なんか世界の権威ある賞を受賞したとか、
ドラマで取り上げられたってだけで、こぞってみんな求めるでしょ?
そこにまた転売ヤーがやってきてさ、もー全く手に入らない。
んでもって、名前を日本風にしたジャパニーズウイスキーもどきまで出るでしょ?
「KALAVAN」だって同じじゃないですか?
それが、美味いとか不味いとか、ただ台湾産のウイスキーってだけでみんな放置じゃないですか。
KAVALANの人達も相当憤ったみたいですわ。
写真の隣に移っている赤い箱、
これは最近発売された『カバラン トリプルシェリーカスク』ですが、
某動画に取り上げられた影響もあってか、さっそくロックオンされつつあるみたいですね。
本当のウイスキー愛好家って、そんなのどうでも良いと思うんですよ。
『美味い』ただそれだけ。
私も酒好きとして、せめてミーハーになりたくはないなと思ったりします。