3年ほど前にパソコンを組んだお客様から、
『オーディオインターフェースを購入したのだけど、
使えなくて困っている』
と相談をいただきました。
購入されたのは『APOLLO TWIN X QUAD』というので、
動作環境をみると“Thunderbolt3”とありました。
私が組み立てたパソコンには、USB-Cポートはありますが、Thunderboltには対応してません。
そして、このThunderboltってのは厄介でして、端子の口はUSB-Cポートと同じなのですが、
USB-Cポートがあるからといって、
Thunderboltに対応しているわけではないというところです。
お客様もそれを勘違いして購入してしまったそうです。
なので、「USB-Cポートにつないでも認識しないので、なんで?」というのが相談の入り口でした。
んで、これに対応させようとすると、私が組んだパソコンのマザーボードでは無理で、
これを取っ替えなければなりません。
その旨、お客様にお話ししたところ、やはりこのオーディオインターフェースが使いたいということで、
交換を断行することになりました。
マザーボードを交換すると言うことは、必然的にCPUも交換しなければなりません。
かといって、スペックを下げるわけにも行かないので、この組み合わせになりました。
既存のパソコンから、マザーボードを引っぺがします。
というか、組み直しですね。新規に組むよりも面倒かな(;^ω^)
これが今度組み込むマザーボード。
ASRocK製。Thunderboltの拡張ボードを展開しているのは、ASRocKとASUSだけです。
これを使うには、マザーボードにThunderbolt拡張用のピンがなければなりません。
ですから、必然的にいずれかの選択になっちゃうんですね。
拡張カードを買えば良いというわけではないので、これまた厄介ですな。
調べると、はじめからThunderboltを搭載しているマザーボードもあるようですが、
価格が5万前後するらしいので、だったら、
マザーボードと拡張カードの組み合わせで良いじゃないか(これで2~3万)と思います。
SSDやメモリ、CPUクーラーも引っ越しして、さて、ケースに入れますか。
無事にパソコンも起動して、Windowsを入れ直します。
マザーボードを交換しましたので、Windowsを入れ直して、ライセンス認証もやり直しです。
拡張ボード。
見た目はUSB-Cポートですが、その下に稲妻のマークがありますね。
これが、Thunderboltのマークだそうです。
また、マザーボードもそのままではThunderboltは使えず、
BIOS設定で、Thunderboltの仕様をONにしなければなりません。
なんてことをみると、Thunderboltってそこまでメジャーな規格じゃないんじゃないかと思います。
そもそもApplePCから生まれた規格ですからね。
このオーディオインターフェースを開発/販売しているUNIVERSAL AUDIOもちったぁ考えろよ思いますが。
どうも過去には、USBで駆動するものも販売している用ですが、
このモデルのように上位モデルはThunderboltでの展開みたいだそうで、
そういうことをやるから、芸術家はAppleを使うんだよ!と。
そして、無事に認識することができました。
WindowsでThunderboltを使うってのも一苦労ですな。
そういや、AppleでThunderboltDisplayちうのも販売していたような気がします。
私のお客様でも愛用されている方がいらっしゃいますが。
そこまで、ThunderboltがUSBに比べて優位なのか・・・。
規格ちうのは、いつの世も面倒くさいなと思います。
いずれは、収斂されると思うんですがね。ただ、端子の口は一緒で中身は違うってのはイチバン厄介だなと。
私も良い勉強になりました。