基本的にMacの修理は受け付けておりません。
しかし、今回はハードウェアの故障が原因ではないかということで、
お預かりしてきました。
症状は、『電源が入らなくなった』というもの。
お客様曰く、電源ボタンが筐体の奥に引っかかって、戻らなくなってしまった。
それから電源が入らなくなってしまい、
古いパソコンなんだけど、ここに入っているソフトがどうしても使いたいので、
修理できないかとのことなんですね。
んで、とりあえず
パネルを外して、
ボタンの穴をクリーニング。
スイッチ基板もチェック。
電源スイッチを押してみましたが、特に問題は無いようです。
その上で、電源を差し込んでスイッチを入れてみましたが、
全く反応がありません。
こりゃ、電源BOXが壊れているのではないかと疑いました。
しかし、Macの電源BOXはDOS/V機と違って、専用設計になっています。
ですから、その辺で電源を買ってきて交換というわけにはいきません。
こちらは基板部分。
この当時のMacは、IBM製のCPUを搭載しているのもあるのかな。
ま、せっかく開けましたので、とりまホコリをエアーで取り除いておきました。
さて、肝心の電源BOXですが、
中古で電源が入る同型のモデルを入手しまして。
そっから電源を抜き取り、移植することにしました。
ケースも専用設計なので、電源BOXを取り外すのも一苦労ですわ。
取り付け直したところで、電源を差し込んで動作確認。
おっ、ちゃんと起動しました!
後はふたを閉めて修理完了です。
にしても、電源を抜き取ったあっちはまあ、捨てるしかないかな。
ちょっともったいないような気がするけど。
こういう修理だったら、Macでも対応できるんですがねぇ。
もう、最近のMacは、そもそも開けることがアレですからね。
ま、逆に何もできなくしているのがMacなんでしょうがね。