本日ご紹介するのは、こちらのディスプレイ一体型のパソコン。
見ていただいて分かると思いますが、
こちらはなんと、オーディオメーカーであるオンキヨーのパソコンなんです。
オンキヨーは、PCオーデュイオの黎明期にパソコンの音を良い音で楽しみたいユーザーのために、
USBプロセッサーだとか、サウンドカードを数多く発売してました。
この手の製品は、サウンドブラスターも有名ですが、オンキヨーも負けてはいませんでした。
遂にはオーディオに特化したパソコンも発売する程の熱の入れようで、
パソコンメーカーのSOTECをぱっくんちょしたり、工人舎(現:イッベンテック開発)のパソコンを
オーディオに特化したカスタマイズを施して、オンキヨーブランドで販売したりしてたんですけど。
時代を先取りしすぎたのか、Windows8への移行を待たずに消滅してしまいました。
似たような試みをしたオーディオメーカーといえば、ケンウッドやビクター。
シャープも液晶のAQUOSブランドでパソコンを販売していましたが、どれも長続きはせず・・・。
オンキヨーも例に漏れず、そこまで頑張ったんですけど、パソコン事業はいつの間にか消滅してしまいましたね。
今では、会社存続も危うい・・・・・・・?
んで、このパソコン。
ディスプレイ一体型で、しかも地デジ対応であるにもかかわらず、
採用しているCPUが、モバイル端末向けに供給されている『Atom』シリーズ。
なのに、なぜかNVIDIAのビデオカードを積んでるという、ワケのわからない仕様。
どうして、こんな中途半端なパソコンをお預かりしたのかというと、
お客様が、どこからか格安で手に入れたらしく、
どうにか会社の伝票入力ができるようにして欲しいとお願いされました。
とはいうものの、そのままの仕様では使いものになりません。
とりま、メモリだけでも増やそうかと裏ぶたをあけることに。
せめて、メモリだけでも、標準の2GBから、3GBに増やします。
CPUはご覧の通り、交換できないようになってます。Atomですから、しょうがないですね。
メモリを3GBにしたのは、インストールされているOSが32bitだからです。
4GBにしたところで、OSが認識しないのであれば、それ以上増やす意味がありませんのでね。
伝票入力は、弥生会計のクラウド版を用いてやるそうです。
がしかし、このパソコンは、Windows7。
しかも、サービスパック適用前なので、インターネットエクスプローラーもバージョン8!
これでは、弥生は使えない。
なので、Windows10へのアップグレードしていきます。
それでも、とりあえず使えるかなーレベルです。
とりまお客様の要望は叶えられましたが・・・。
中古のパソコンを購入する際は、ホント、注意してくださいね。
安いのには、理由がありますから・・・。