この間、パソコンの保存してあった写真をあーだこーだ見ていたら、
懐かしいモノが出て来ました。
これは何かというと、私がパイオニアでアルバイトをしていた頃、
私からDVDレコーダーを購入してくれたお客様向けにお渡ししていた接続図です。
当時は、ちょうど地上アナログと地上デジタル放送が入り交じっていた時代なので、
接続もかなり複雑になっていました。
説明書もなるべく分かりやすく書いてあるでしょうが、
どのお客様でも対応できる様に書いてあったりするため、
お客様によっては返って分かりにくいものになってしまってるんですよね。
だけど、こうして商品を売る側がお客様の状況を伺った上で提示すると
お客様も合点がつき、最終的に商品を買ってもらえるというわけです。
私が、アルバイトでありながら、パイオニアの社員から「変態」と言われるほど
パイオニアの商品を売りまくった背景というのは、
こういう気遣いが出来るかどうかなんだと思います。
今思えば。
私も必死でしたからね。
買ってもらえるんでしたらなんでもやりましたよ。
かといって、強引に売ることはしませんでした。
あくまでもお客様の利益を考えてご提案させていただきました。
私がアルバイトをしていた頃、他にも色々な販売員(メーカー、量販店)を見てきました。
自社の商品(会社で売れと言われたもの)しか勧めなかったり、
とにかく値段を安くして売ろうとしたり、結局、自分の都合しか考えてなかったり。
私もね、メーカー販売員として、お手伝いに行った某販売店で、
『ウチ(販売店)のクレジットカードを作ってくれれば、あんたんところ商品を売ってやるぜ』と
販売店の店員に持ちかけられ、私も良ければともって作りました。年会費もかかるんだけど。
しかし、その店員がウチの商品をオススメしてくれる形跡もなく、とうとう売ってはくれませんでした。
そんな話にノッた私もいけないんですがね。
やっぱり、自分のことしか考えてなかった。
販売のプロってのは、どんな職業についてもきっちり商品を売るそうです。
なぜなら、お客様とお話しする過程で、
売るのは商品ではなく、自分だからだとか。
お客さんにどんだけ自分を好きになってもらうか。
そうすれば、財布のひもも緩くなるというもの。
私があの8年間でやったことっていうのは、そういうことだったんですよ。
で、パソコンの修理屋として独立した今でも結局は同じ。
私が競合他社と戦うのであれば、どこで勝負するか。
私自身でしかないんですよ。看板ではない。
時間はかかるかもしれない。
でも、一度相思相愛で、お客様になっていただいたからには、
おそらく末永いおつきあいが出来るはず。
そして、私が独立する際に持っていた妙な自信ってのもこれですよ。
BNIに加入したのも、きっとこれが役に立って、ビジネスが拡大できると思ったから。
馬鹿ばっかりやってますけど、それが自分なんですよ。
そして、そんな私を支持してくれる方がいる限り、私は一生懸命頑張ります。