昔ばなし①-家電量販店でのおはなし- | パソコン修理の『ゆーもあねっと』®

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常に全力でバカをやり社会にとって唯一無二の存在になる。

パソコン・家電の便利屋さん「ええじゃないか電子」をはじめるにあたり、
私の経歴についてちょろっとお話ししようかと思います。
ホームページでもちょっとっと書いてありますが、ここではもうちょっとkwskお話ししましょうかね。

『家電に強い』

というのは、私が学生時代に務めていたアルバイトと深く関係しております。
高校を卒業して、大学受験に失敗し、浪人が確定したとき、
「何かアルバイトをしなければいけない」と思い立って、
はじめたのが家電量販店での販売員でした。

といっても、家電量販店に雇われていたわけではなく、
『パイオニア』というAV機器メーカーに雇われて、
指定された家電量販点に派遣され、販売員をやっていた
のが正しいです。
よく量販店にいくとメーカー(ソニーとか、東芝とか、パナソニックとか)の札を
ぶら下げた店員を見かけると思います。そう、アレです。

当時の担当から聞いた話ですが、アルバイトの面接をしたとき、私の印象は芳しくなかったようで。
ただパイオニアサイドも他に人がいなかった事情もあったようで、かろうじて(?)採用していただききました。

そこで派遣されたのが、当時開店したばかりのヤマダ電機豊川店(2000年3月)。
一番最初に赴任したのは、浜松のジョーシンでしたが、ままそこは研修という意味合いが強かったでしょう。
といっても、実際は研修も何もありませんでした(;^ω^)
売り場にぽーんと放り出され、何も分からないまま自社の商品を売っていかなければならない。
商品知識は、事前にカタログを与えられてましたから、何となく分かっていましたが、
いわゆる接客技術などなございません。

加えて、赴任して早々にお客さんからクレームがあったらしく、店長にめっぽう怒られました。
そのクレームの内容は今でも分かりませんが(ひょっとしたら、ウソだったかも知れません)、
そういう状況ですから、ますます以てしっかりやらにゃあアカンなと思うようになりました。
お客さんに迷惑をかけちゃいけないし、お店にも迷惑かけちゃいけない、
採用してくれたパイオニアにも迷惑かけちゃいけない。

所詮はアルバイトなんですが、そういう責任感だけはいっちょまえで、
であるからこそ、一生懸命勉強しました。

自社の商品はもちろん、自社の商品を売るためには当然、他社の製品を知らなければなりません。
まずは、その売り場にある製品を全て頭にたたき込みました。
その上で、説明するポイントを押さえ、簡潔に分かりやすく、
そしてできるだけ大きな声で接客するよう心がけました。
量販店ですから、量を売る必要があります。なるべく接客の時間を抑えたい。
ならば、ひとりを相手にすると同時に、多数を相手にするのです。
ひとりご成約の後、再び売り場に戻ってみると、
それまでの話を聞いていたお客さんが私を待っていたというのもよくありました。

あくまで私はパイオニアの販売員としてヤマダ電機に派遣されておりましたが、
お客さんにとっちゃ、そんなこと関係ありません。
いくらメーカーの札をぶら下げていようと、ヤマダ電機の店員さんには違いないのです。
ですから、パイオニアとは全く関係ない商品を売ることもありました。
まだまだ薄型テレビが100万する時代。
ブラウン管テレビが主流で、録画機も当然ビデオテープ。
当時はパイオニアからはオーディオ製品を売るようにいわれておりましたが、
売り場の関係で、お客さんに呼ばれ、テレビやビデオを売ることもありました。

さらに時期によっては、オーディオを含めた家電一式そろえたいということで、
冷蔵庫や洗濯機の話をすることもあったし、電子レンジや調理家電も接客することがありました。
もちろん、自分に関係ない商品は他の店員に引き継げばよいのですが、
引き継ぎできる店員がなかなかいなかったのも事実でして、だったら最後まで面倒見ようと。



というようなことを、約8年間。
浪人から大学生、大学院浪人、大学院卒業まで。
最後の1年間はパイオニアの商品戦略によりヤマダ電機に入ることはなかったのですが、
大学3年時には、ヤマダ電機のAVソフトコーナーでもアルバイトをしておりましたから、
パイソニアの栄枯盛衰はもちろんのこと、家電業界の流れというヤツを第一線で感じでおりました。

また、私が学生であり、フットワークが軽いことから、パイオニアではかなり重宝され、
ヤマダ電機豊川店に限らず、新店・改装オープンに伴う応援など、様々な店舗に派遣されました。
ですから、他のメーカーさんとも顔が利き、一部ではパイオニアの社員と間違えられるほど。

社会人になってからは、さすがに家電全体との関わりは薄くなりましたが、
それでも、AV機器専門店で働いておりましたので、
AV機器については最新の知識を備えているつもりです。

では、それ以外は?というと、結局ああいう状況の中で、

お客さんが本当に必要としているモノは何か、
それをどうやって見つけだしたらいいのか?
例えばカタログのどこをみたらいいのか?

を瞬時に見極め、判断する能力が身についておりますから、
家電芸人みたいな商品知識など必要ではありません。
どんなにスゴイ機能でも、お客さんが必要としていなければ、
余計なモノに過ぎないのですから。

つまり、私が『ええじゃないか電子』の商品として提供したいのはそこであります。
ホームページでも謳っておりますが、とかく最新の家電製品は複雑でございます。
また、お客さんのニーズも様々ではありますが、そこをちゃんと整理して、
何が本当に必要なのかを押さえる必要があります。

「高いお金を出して買ったのにこんなはずじゃなかった」

そうならないよう、私の経験が活かされれば幸いでございます。


※2007年6月エイデン岡崎本店にて