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第51話 “質問の細分化”



拓郎:「志保子が今までに考えたのは、“誰”
“どこ”だよね。次は“なに”だ。そういう人たちに
何を売る?


志保子:「う・・・ん。わからないな。セミナーの
告知くらいしか思いつかないな・・・。」

拓郎:「では、質問をもっと細かくしよう
そういう人たちって、どんな商品やサービスが
あったら買うかな?」

志保子:「・・・・・・思いつきません。」

拓郎:「では、さらに質問を細かくしよう
何に困っていて何を解決したいと思っているかな?」

志保子:「仕事で成果が出せないこと、職場の人間
関係がうまくいかないこと・・・かな。」

拓郎:「では、その人たちが、仕事で成果を出せるように
なるにはどんな商品やサービスがあったらいいかな?
同様に、人間関係がうまくいくようになるにはどうかな?
解決できる商品やサービスはどんなものが考えられる?

志保子:「一つは、やはりセミナーですね。
でも、セミナーだと、今やってるし・・・。」

拓郎:「じゃあ、他にはどんなものが考えられる?」

志保子:「あ!通信教育がありますね!」

拓郎:「うんいいアイデアだね!通信教育の他には
何かアイデアないかな?」

志保子:「あ、、本があります!あ、それとCD・
DVDセミナーとかもありますね!」
拓郎:「うんうん。いいね。他にはないかな?」


電話セミナー、メルマガ、WEBセミナー、個別相談、
電話相談、メール相談、メーリングリスト、掲示板・・・


その後、紙の上に、アイデアが出尽くしたところで、
拓郎は言った。


拓郎:「では、検討に入ろうか。」

志保子:「検討・・・ですか?」

拓郎:「今あがった商品・サービスのカタチは、
あくまでもアイデアだよね?まずは、それらを
売れるか売れないか検討しないといけない。

アイデアっていうのは思いつく人は多いけど、
それが売れるか売れないか検討する人って
ほんとに少ないんだ。どんなに優れたアイデア
でもそれを現金に変えられなきゃ商売としては
意味ないんだ。」


志保子:「なるほど。私、漠然とアイデアさえ
良ければヒット商品になるって思ってました。」

拓郎:「そう思っている人って多いよね。
でも、今の時代、アイデアだけで売れるほど甘くない。」

志保子:「でも、どうやって売れるか売れないか
検討するんですか?」

拓郎:「それはね・・・」


続く・・・・・・

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第50話 “紙の上”




拓郎:「うんうんそんな感じ。そうやって考えると
絞れてくるよね。
じゃあ、そういう人が多くいる場所はどこかな?」


志保子はしばらく考えて口を開いた。

志保子:「まじめにがんばってるんだけど
なかなか成果が出ない若者や素直になれ
なくて自分を変えられない人がいる場所は・・・

一つはネット上ね。きっと、そういう人は、
いろいろな情報を熱心に探していると思うわ。
もう一つは、ハローワークかな・・・。
職業相談に行く人はそんな人が多いん
じゃないかしら。」

拓郎:「うん。いいね。あ、そうそう!
今のやりとり・・・、今俺がした質問と
志保子が出した答えを書きとめておいてね。」

志保子は、シャーペンを2回ノックし、机の上に出して
おいたノートを開いてメモをした。

拓郎:「今回の俺とのやりとりは、この場限りにしないでね。
こういう風に答えを出していくのは、自分ひとりでも
できるんだ。
まあ、一種のセルフコーチングだね。」

志保子:「自分にどういう質問を投げかけるか・・・ですね!」

拓郎:「そうそう。そうやって自分の中の資源を掘り出して
いくんだ。それに、紙に書きとめて見ることは、
それだけで客観的に見てることになるんだよ。
それに、ぐちゃぐちゃな状態の頭の中が紙の上で
整理されるしね。こういうプロセスを経ていけば、
だんだん問題解決への道筋がクリアになっていく。」

拓郎の自信がみなぎる笑顔。
彼は、こうやってたくさんの問題を乗りこえて
今に至ったのだろう。


拓郎は、本題に話を戻した。


拓郎:「志保子が今までに考えたのは、“誰”
“どこ”だよね。次は“なに”だ。」


続く・・・・・・

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第49話 “顧客数の誤解”



拓郎:「とにかく、売る側も買う側も人間である
ことをいついかなるときも忘れてはいけない。
いいかな?」

志保子:「はい!わかりました。3つの原則は、
紙に書いていつも見えるところに貼っておきます。」

志保子は、手帳に大きな字で大事そうにメモした。


絶対に忘れてはいけない3つの原則。
1.売る側も買う側も人間である。
2.売り上げ=顧客数×客単価 である。
3.他人の力、ビジネスの法則をマネる。


拓郎:「次に、2番目の公式、
売り上げ=顧客数×客単価
について説明するよ。いったい何が言いたいか
想像できるかな?」

志保子:「えっと、まず顧客数は、売り上げを上げる
ためには、新規客を獲得することと既存客にリピート
してもらうことが大事ですよね。
それらを合わせて顧客数ということですか?」

拓郎:「いい感じだね。この公式を誤解してる人は、
顧客数というと、新規客を増やすことばかり考える
んだけど、さすがに顧客のフォローの仕事をしてたから、
既存客顧客の大切さがわかってるね!」


志保子はちょっと照れくさそうに笑った。


拓郎:「志保子が言うとおり、顧客数の基本は、
新規客獲得と既存客の流出を防ぐことだ。
これらを同時にやっていかないと、お客が
増えないし、多くの場合、減っていく。
今は、どんな商売でもライバルが多いからね。」
志保子:「じゃあ、具体的にはどうしたらいいんですか?」

拓郎:「気が早いな。まあ、いいや。じゃあ、新規客獲得から
説明すると、まずは、見込み客の獲得をすること。」

志保子:「見込み客?」

拓郎:「そう。なぜなら、新規客は、多くの場合、
見込み客であった人が初めて買う瞬間に“新規客”
になるからだ。」

志保子:「じゃあ、見込み客が多ければ多いほど、
新規客を獲得できる確率が高くなるということね?」

拓郎:「そういうこと。じゃあ、見込み客って、どこにいると思う?」

志保子:「うちの研究所の場合、人間に興味があって、
成長したい人や人材育成がしたい企業が顧客だから・・・。
日本中・・・!?ああ、たくさんありすぎてわかんない・・・。」

拓郎:「はは・・・。そのように大きな枠組みでくくるから
わかんなくなるんだよ。もっと、自社にあった顧客を
絞らなきゃ。」

志保子:「でも絞ったら逆に顧客が少なくなるわ。」

拓郎:「そう思う人は多いね。でも、実際はその逆だよ。
特に小さな企業は、何でも屋よりもニッチな分野で
専門化して、ナンバー1を目指す方がいいと思うよ。」

志保子:「あっ、そう言えば所長が言ってました。
うちのクライアントは、まじめにがんばってるんだけど
なかなか成果が出ない若者や素直になれなくて自分を
変えられない人が多いって。だって、それは、かつての
所長そのものだったから、とりわけそういう人の役に
立ちたい気持ちが強いんですって。」

拓郎:「うんうんそんな感じ。そうやって考えると絞れてくるよね。
じゃあ、そういう人が多くいる場所はどこかな?」


志保子はしばらく考えて口を開いた。


続く・・・・・・