(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)




第50話 “紙の上”




拓郎:「うんうんそんな感じ。そうやって考えると
絞れてくるよね。
じゃあ、そういう人が多くいる場所はどこかな?」


志保子はしばらく考えて口を開いた。

志保子:「まじめにがんばってるんだけど
なかなか成果が出ない若者や素直になれ
なくて自分を変えられない人がいる場所は・・・

一つはネット上ね。きっと、そういう人は、
いろいろな情報を熱心に探していると思うわ。
もう一つは、ハローワークかな・・・。
職業相談に行く人はそんな人が多いん
じゃないかしら。」

拓郎:「うん。いいね。あ、そうそう!
今のやりとり・・・、今俺がした質問と
志保子が出した答えを書きとめておいてね。」

志保子は、シャーペンを2回ノックし、机の上に出して
おいたノートを開いてメモをした。

拓郎:「今回の俺とのやりとりは、この場限りにしないでね。
こういう風に答えを出していくのは、自分ひとりでも
できるんだ。
まあ、一種のセルフコーチングだね。」

志保子:「自分にどういう質問を投げかけるか・・・ですね!」

拓郎:「そうそう。そうやって自分の中の資源を掘り出して
いくんだ。それに、紙に書きとめて見ることは、
それだけで客観的に見てることになるんだよ。
それに、ぐちゃぐちゃな状態の頭の中が紙の上で
整理されるしね。こういうプロセスを経ていけば、
だんだん問題解決への道筋がクリアになっていく。」

拓郎の自信がみなぎる笑顔。
彼は、こうやってたくさんの問題を乗りこえて
今に至ったのだろう。


拓郎は、本題に話を戻した。


拓郎:「志保子が今までに考えたのは、“誰”
“どこ”だよね。次は“なに”だ。」


続く・・・・・・