(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)


第64話 1週間後 


あれから1週間がたった。

今は土曜日、PM3:00。
約束の時間通りに彼女が来た。


「水島さん、こないだの宿題できました?」

「はい、恥ずかしかったけど、『機動戦士ガンダ○』のDVDを借りて見ました。」

10年以上続けている趣味の生け花の帰りだという。
花の包みを抱えた今日の彼女は、柔らかな印象だ。
ベージュのトーンでまとめられている服装のせいもあるかもしれない。


「女の方から見て、どうでした?」

「意外と大人向けの話だったんですね!人間模様というか。」

「そうでしょう。でも、今回は人間模様を見て欲しかったわけじゃないんですよ。」

「そうなんですか?」

「ええ。モビルスーツって覚えてます?」

「ガンダ○くらいなら(笑)」

「戦いのシーンとか見てくれました?」

「はい。全部見ました。」

「よくできました(笑)!それじゃあ、レクチャーに入っていきましょう。」

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第64話 控えめな笑顔

「では最後、3つ目の宿題。次回までに、レンタルでいいので、

機動戦士ガンダ○の劇場版の3部作のうち、最初の

やつだけでも見て下さい。これが一番時間のかかる宿題かな。」


「はあ。ガンダ○、ですか。・・・よくわかりませんが、見てみます。」


「そんなので本当にいいのかな、って思ってますね?」


「少し(笑)。」


恥ずかしそうに笑う彼女の笑顔も、なんとも控えめなものだった。



「うん!その笑顔。私は、楽しくないことは身につかないし、

続かないと思ってるんですよ。だから、仕事を楽しくする

コンサルタントをしてるんです。だから、私を信じてください。

必ず仕事もプライベートも楽しくなっていきますから!」


「はい、なんだか少し元気が出てきました。よろしくお願いします。」


「こちらこそ。それでは、また来週。宿題、やってきてくださいね!」


できる限り明るい口調で、僕は彼女を送り出した。


これから6週間後、彼女はどう変わっているだろう。

想像するとわくわくする。



続く・・・・・

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第63話 非常識な宿題


「わかりました。それでは、今あなたが抱えている

問題を解決する方法をお教えしましょう。

そのためには、これから6週間、週に1度

この事務所に来ていただく必要があります。来られますか?」


「はい。大丈夫です。」


「では、これからカウンセリングをしていきますが、

あなたに守って欲しいことが3つあります。いいですか?


まず一つ目。どんなに不思議に思っても、僕が言うことを

とりあえず最後まで聞いて、やってみて欲しいのです。


これは、あなたが自分のことを理解し、よりよく、より楽しく

なっていくために必要なことなのです。ですから、ビックリ

するようなことを言われても、信じて、敢えて楽しんで

やって頂きたいのです。」


「?・・・はい。とにかくやってみます。」


「良かった。2つ目は、毎週出す宿題を必ずやること。

と言っても、そんなに時間を取るような宿題はありません。

日常生活の合間や仕事をしながらできることですので、

やるかやらないか、という気持ちだけの問題だと思います。どうでしょう?」


「はい、必ずやります。」


「では最後、3つ目。次回までに、レンタルでいいので、

機動戦士ガンダ○の劇場版の3部作のうち、最初の

やつだけでも見て下さい。これが一番時間のかかる宿題かな。」



続く・・・・