(はじめてこのブログをご覧になる方は、第1話 よりお読みください。)
第76話 本来あるべきもの
「いい質問ですね。それは、コンプレックスとか
弱いところを気にすることによって、ネガティブに
なったり、自信がなくなったりしますよね?
すると、エネルギーや時間や労力をとられたり
して、いろいろ損してしまうからです。」
「はあ、損・・・ですか。」
「ちょっとわかりにくいかな。もっとわかりやすく
言うと、コンプレックスを気にすることによって、
本来持っている明るさや元気が奪われてしまって
いるんです。
コンプレックス自体は、持ちたくて持ったわけ
ではないので仕方がないのですが、それを気に
しすぎることで、本来あるべきいろいろなものが
失われてしまうんです。」
「本来あるべきもの・・・。明るさも、ですか?
私、もともと明るくない方だし・・・。」
「そうですよ。暗いから明るくしよう、ではなく、
もともと持っていたものを取り戻せばいいん
です。あなたが赤ちゃんのときに暗いって
言われてたと思いますか?」
「はは。思いません。」
「ね? ということは、実は、明るくならないのは
あなたのせいではないんです。単に心のよろいが
壊れているだけなんです。だから、まずは、壊れて
いる箇所を修理していくこと。でないと自分を守れない。」
「そうかもしれませんね。」
「そこで、宿題です。ひとつ、自分の弱いところや
コンプレックスを書き出して、修理を実践してみて
ください。克服でも開き直りでもどちらでもいい
ですから。」
「はい。やってみます。」
「では、また来週。」
今日は少し疲れたな。よろいの話をするのは神経を使う。
しかし、彼女の共感は得られたようだ。まずは良かった。
【報告書】
氏名:水島 志保子
内容:自分のよろい(傷つきやすさ、弱いところ)を知り、
よろいを強くするために、修理して補強(克服・開き直り)
する方法を解説。よろいが薄くて穴がいっぱいあいて
いると自己分析。
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宿題:弱いところやコンプレックスを書き出して修理を実践すること。