BEAT TAKESHI KITANO
ここ最近で、もっとも感動した美術展“BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展”2010年にカルティエ現代美術財団がパリで行った展示会を日本で再現したものです。“アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい気がつなものであるべきだと思う。”と、ご本人がおっしゃるとおり、とにかく、日常の中のものを用いたり、よくあるシーンなどを題材にされていますが、その組み合わせだったり、規格外の発想に、驚くと同時に、大笑いの連続です。そして、笑いだけではありません・・・その作品一つひとつに、非常に深い問いかけがあり、人生というか、生きる、ということを考えさせられます。また、体験型の展示会であり、自分も創作活動に加わることが可能なところもおもしろい。“必要以上に大きく見せることはしない。自分の実力をそのまま出して、 楽しいことを共有したい。” というご本人の想いが、随所に散りばめられています。一見、私たちは、“TAKESHIさんは、天才で、自由に楽しんで作品を作っている”と思いがちですが・・・フォーカスすべきことは、見えないところで、大きなプレッシャーとともに、相当の努力をされているということです。今回のパリでの個展に対するご本人のメッセージとして、“無酸素でエベレストに登るような気持ちで臨んだ”とおっしゃっています。また、アートの世界に入るきっかけとなったのが、バイク事故ということにも驚きました。リハビリを兼ねて書き始めたそうですが、当時のご本人も、そのことが、こんなにも大きなものにつながるとは思っていなかったと思います。人生の中で、一見苦しいことやものすごい大変に思えることが起こったときこそ、“その人がその人らしく生きること”に気がつくきっかけをくれているのかもしれない・・・と勇気をもらいます。そんなTAKESHIさんワールドは、笑いアリ、発見あり、そして、人生に対する深い問いかけがもりだくさんです。明日、9月2日まで、東京オペラシティ アートギャラリーにて。PS,ビートたけし編集長&所ジョージ副編集長の こちらもおすすめです!