カウンセリングをしていると、クライアントでよくこういう方がおられました。
耐えている方です。
わたしは、忍耐は達成する上で絶対に必要な要素だと思います。
物理的に考えても、プリンを作るときに固まるまで冷やさなければいけませんし、種を植えて発芽するまで水を与え続けなければいけません。
また、竹は何年もの期間、土の中で育つのを待ち、そして外に顔を出します。
なんにしても、行動を起こして即結果とインスタント食品の様には行きません。
日常の出来事で言うと、会話が激減し、生活に必要最低限の会話しかしない夫婦。
心ない上司や同僚に囲まれ、悪態やイジメに近い行為を受け、それでも仕事を続ける方。
経営者で日々なんとか凌ぎながら経営されている方。
これらの方は明らかに耐えています。
しかし、忍耐には、二つの側面があるのです。
それは、動機で決定します。
何のために耐えているかなのです。
食品で言うなら、プリンは冷やさなければ固まりませんが、そのまま冷やし続ければ腐ります。
耐えて、何を待っているかなのです。
何の意図もなく、計画もなく、ただ耐えている、待っているのであれば、それは益は得られません。腐ってしまうだけです。いや、すでに腐っているのかもしれません。
もし、腐っているなら、早く捨てて次のモノを作り始めるのが懸命です。
忍耐は、ただ意図や計画、目的もなく待っている、耐える事とは違います。
目的を達成する為に『熟成』させ、機会を待つことなのです。
会う約束をして、待ち合わせ場所に来るのが遅れている友達を待っているのと、ただ何の意味もなく町の一角で立っているのとでは全く違います。
前者は友達との出会いが未来に起こります。後者は何も起こりません。
今、何かに耐えている人がいたとするなら、その耐える背景に期待感の伴った計画や意図がなければいけません。
そのまま耐え続けて、何がその後に起こりますか。
そのまま耐え続ける事で、何を期待していますか。
そのまま耐え続け、意図や計画を実現する為に、それ以外の今出来るあらゆる事にトライしていますか?
期待感の伴った計画や意図のある忍耐、これが『熟成』な訳ですが、熟成させているならば、愚痴や不満が出たり、不安になったりはしないはずです。もし、熟成させているのに不安になったら、その事を待っている目的や動機をしっかり見つめましょう。
落ち着くはずです。
もし、あなたが熟成ではなく、ただ耐えているだけならすぐにそれをやめるのが懸命です。
意味や意義のあるものにしなければいけません。
ただ待っているだけでは何も変化は起こらない、それどころか腐ってしまうだけです。
つまり、忍耐とは、『なりたいと自分』があるという前提で成立するものであるということなのです。
今、耐えていて苦しい方、どうか上記を参考に見つめ直して見てください。



