平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等
ヒューマネコンサルティング株式会社 代表の阿部です。
職業柄、この季節はボーナスの使い道・預け先などへの相談も多いです。
ちなみに、「あるじゃん」12年1月号にも、恐縮ながら筆者「人気FP12人」の1人として、
「今イチバン増やせる預け先ランキング」記事が掲載されております。
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http://ameblo.jp/humane-c/entry-11091037750.html
さて、そのような季節柄、この度電通総研は、3か月に1度行っている消費に関する意識調査の結果を発表しました。
その中で、冬のボーナスの使い道は、
トップが「貯蓄」(49・1%)、
2位は「ローンや借金の返済」(27・6%)
3位は「日頃の生活費の穴埋め」(23・9%)となりました。
夏のボーナス時の調査ではトップだった「国内旅行」は4位となりました。
電通総研では「欧州の債務危機や、円高の継続などに対する不安によるもの」と分析しています。
ただし、消費全般に対する意識調査では、「メリハリをつけて消費する」が31・6%と過去最高となりました。
これは、「絆消費」にも表されるように、「節約や我慢もするものの、時には高いものでも良いものには消費したい!」と言ったマインドの表れではないかと思われます。
ところで、1位の貯蓄についてですが、「72の法則」なるものをご存知でしょうか?
これは、、金融・投資において複利 効果によって資金を元本の2倍にするためにかかる期間を計算する方程式のことをいいます。
72を金利で割ることによって、2倍にするために必要な期間を計算することができます。
また、逆に72を2倍にしたい年数で割れば、そのために必要な利回りを算出することもできるというわけです。
例えば、年利4%で資産運用をしたとすると、72÷4(%)=18(年)となり、
投資資金を年4%の利回りで運用できた場合は18年後に投資資金を2倍にすることができます。
逆に、投資資金を10年で2倍にしたいという目標を出した場合は、72÷10(年)=7.2(%)と計算することができ、
10年で資産を2倍にするには、年に7.2%の利回りで運用する必要があるという訳です。
では現在の、低金利下で、例えば現行のスーパー定期1年ものは、0・025%程度ですから
72÷0.025=2880(年)となり、
いくら高齢化社会といえども、到底倍になるのにはお目にかかれないと言うことになります。
つまり、それでも「貯蓄」が1位と言うことは、「増やそう!」というよりも、
「守ろう」、「将来のために備えよう!」という気持ちが優先しているのではないでしょうか?
それだけ、将来に対する絵がかきづらい、不安と不透明さが蔓延していると言うことの表れだとも思います。
弊社としても、FPとしましても、
それら不安や不透明感に対して、少しでもお力添え出来るよう尽力の所存です。
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