山西省の旅行でも、ガイドさんについてもらいました。
ガイドさんというのは
ちょっと変わった人が多いのでしょうか。
今回のガイドさんも
どうもガイドとは思えないような、まぁ一言で言うと
ただの、おっちゃんでした。
山西省のガイド、武(ぶ)さん。
日本語は流暢、知識も豊富。
ただ、どこからどう見ても
ただのおっちゃん。
隙あらばタバコをぷかぷか吸い
なんだか、いつでも楽しそう。
移動中の会話も、こんな。
「AKBって、皆かわいいよね」
「合コンって、何ですか?中国語で言うと?」
「日本の、オネエはすごいね!あの、IKKOさんとか!
化粧が上手ねー、すごいねー」
「あの番組、面白いよ、そう、ちょうど、今日やるから!
ホテルで見てくださいよー」
基本的にミーハーな武さん。
年齢はたぶん50前後。
食事の際、普通ガイドさんは違うところで待っている。
食べ終わったら声をかけ、出発、というような感じ。
しかし今回、食べている最中、武さんが現れた。
テーブルの周りを、ウロウロ、ウロウロ。
そして隣のテーブルから椅子を持ち、やって来る。
「ここに座ろーっと」
そう呟き、なぜか同じ食卓を囲む、武さん。
そしてスマートフォンをいじりながら、世間話を始める。
きっと、一人で暇だったんだろう。
また、あるレストランで。
「では、ごゆっくり~」
と言って去って行った武さん。
すぐ近くのテーブルに座り、大きな声で、こう言った。
「あぁ~疲れた~!」
母が苦笑し、呟く。
「すみませんねぇ。」
私達が中国語がわかるのを、武さんはわかっているはず。
しかし、とても潔く言ってしまう、武さん。
そして、レストランの店員さんと世間話を始める。
「もう結婚してるの?
へぇ~そうなんだ~」
その様子は、どこからどう見ても
休日のおっさんだった。
更に、武さん
油条という、中国式揚げパンを、店員さんからもらってきた。
「食べます?」
「いや、いいです」
「ふふふ、これ、あの人のご飯なんだけどね
僕、これ好きなんですよ、もらっちゃった」
と、嬉しそうに油条を食べている、武さん。
最後に、武さん
どういうわけか、職業斡旋までしてきた。
「友達が日本語教師なんだけどね、今、日本語教師探してるって言ってたよ
やらない?やらない?
さっき電話したらね、欲しいーって言ってたよ!
簡単よ、大丈夫、黒板にあいうえおって書いてね、私でもできるよ!」
一体なんなんだ、このおっさんは。
どうも憎めず、なんだか
「親戚にこんなおっちゃんいなかったっけか」
と思わせる、武さん。
次回は、そんな武さんが教えてくれた
山西省の成り金達について書こうかと思います。