麗江 その6、お土産屋さんにて | 何故か、台湾にて

何故か、台湾にて

気がついたら台湾にいました。

ところてんのように生きています。

今回の旅行のテーマは、「少数民族に会おう」ですが
もう一つ、「中国語をしゃべろう」という目的もありました。

麗江には、お土産屋さんがたくさんあります。

お土産屋さんでは、お店の人が
暇そうにしています。

旅行記とは、あまり関係ないかもしれませんが
今回は、お土産屋さんとの戯れを書こうと思います。











例によって、麗江の街中で
迷子になっていた私。

適当にふらふら歩いていると
道端で、ポストカードや、小物を売っている
ナシ族の母娘がいた。

お母さん(といっても、もうお婆さん)は
暇そうに、麺をすすっている。

ちょっと絡んでみようかなぁ、と思い
ポストカードを見ながら、話しかけてみた。

「おいしい?」

「おいしいよ」

「へぇ」

ポストカードを眺める。

「それ、買いなさい
 私が作ったのよ」

「何これ?」

「香り袋。いい匂いだよ」

「中は何が入ってるの?」

「色々」

会話になっているような、なっていないような
そんなおしゃべりをした。

しかし、お年寄りだと中国語が
ちょっと標準とは違って、聞き取りにくい。
所々、娘さんが通訳してくれた。

結局、ポストカードを買い
二人の写真を撮って、別れを告げた。

そして引き続き、迷子。



トンパ文字のストラップを売っているお店にて。

自分の名前の漢字を探し
そのトンパ文字が記されたストラップを購入。

お店の人は、若い女の子。
これまた、話しかけてみる。

「麗江出身なの?」

「ううん、実家は昆明」

「へぇ、そうなんだ。どうして麗江に来たの?」

「いいところだから」

「そっか。今、何歳?」

「18歳」

「えっ、そんなに若いんだ!
 親は心配してない?」

「心配してないよ。だってもう大人だもん」

「そっか、そうだよね」

25歳で、親元で学生をしている自分が
少し恥ずかしくなりつつ
一緒に写真を撮り、別れを告げる。



キーホルダーやらポーチやら
小物がたくさん売っているお店にて。

これまた、若い女の子の店員さんに話しかける。

「あそこのバー街、すごいね
 行ったことある?」

麗江には、バーが連なっている道がある。
爆音で音楽を流し、スポットライトもぐわんぐわん周り
お立ち台なんかもある。

「行ったことあるよ」

「高い?」

「んー、あなた、一人で行くの?」

「いや、行かない。興味があったから聞いてみただけ。」

変な客だな、と自分でも思いながら
お土産を選ぶ。

「これください。いくら?」

「20元」

「はい」

値切らずお金を払い
おしゃべり再開。

「実家はどこ?」

すると彼女、数秒、固まり、こう言った。

「知ってる?私、南京出身なんだよ」

ぎょっ

「あっ…そうなんだ。」

南京といえば、日本人が悪いことをした所で有名。
何を言ったらいいのかわからず、困る。

彼女は、聞いてきた。

「歴史、勉強した?」

「うん。した。」

「あのとき、日本人は
 南京人を30万人殺したんだよ」

「でも、私達が勉強した歴史では
 そんなに人数は多くなかったよ」

彼女は、なんてこった、という表情をした。
私は言う。

「当時、南京の人口は30万人もいなかったんだって。
 だから、30万人殺したっていうのは、おかしいって。
 でも、まぁ、悪いことは、悪いこと。」

彼女は相変わらず、納得のいかないような顔をしていた。
そこで、もう一人のナシ族の店員さんが、笑いながら

「私、歴史あんま勉強してないから、わかんないや~」

と入ってきてくれた。
その後は、普通におしゃべり。

「南京まではどうやって帰るの?」

「電車で帰るよ。30時間ぐらい。」

「うわぁ、辛いねぇ」

するとナシ族の店員さんが聞いてきた。

「あなたは?どうやって日本帰るの?
 電車?」

南京の女の子が言う。

「日本まで電車があるわけないでしょう」

「あっ、そうかー、日本行ったことないからさ、ははは」

とってもチャーミング。


話のネタがなくなり、適当に
マニ車の話をしてみた。

マニ車というのは、チベット仏教の仏教具で
手に持ってぐるぐる回すとご利益がある、というもの。

すると南京の女の子が言う。

「うちのお店にもあるよ、これ。25元。買う?」

えっ、お土産でマニ車売ってんだ…。

マニ車を差し出され、悩む。

でも、長時間おしゃべりに付き合ってくれたし
ここは、買っておこうか…と思い

「…20元。いい?」

と聞いたら、その女の子が少し笑い

「いいよ」

と言ったので、20元でマニ車を購入。
二人の店員さんの写真を撮り、別れを告げる。



マニ車をぐるぐる回しながら、お店を出る。

きっと、変な日本人だと思われただろうけど
まぁ、気にしない。



麗江を、マニ車を回しながら歩く。

なんだか楽しいなぁと思いながらも
相変わらず、迷子状態は続く。










言葉ができる旅は、とても面白いです。

何でもいいので口実を作り、話してみると
色々なことが見えてきます。

とにかく、質問をしてみるのです。
質問に答えることが嫌いな人は、あまりいません。



さて、気付けば6まできた麗江シリーズも
ここで終わります。

次回は、昆明について書きます。

ただ、ロココと麗江の印象が強すぎて
昆明は、ちょっと霞みがちですが。


またね麗江。