マリカがいた発表会 | 何故か、台湾にて

何故か、台湾にて

気がついたら台湾にいました。

ところてんのように生きています。

先日ブログに書いた、留学生発表会。

なんとか無事に終わり、楽しい思い出ができましたが
最後に、なんともいえないことが起こりました。









年長組の私は、リーダーシップがないなりに
なんとかクラスをまとめようと励んだ。

全体的に、特に問題はなかったのだけれど
一人、困った子がいた。

カザフスタン人のマリカ。
色白、金髪、目は緑で、見た目はロシア人のべっぴんさん。

彼女の突飛な発想はとても好きなんだけれど
発表会に向けての練習では、大変だった。

「私、一位を取りたい!
 もっとすごい劇がしたい!」

そう言うマリカに

「ちょっとさ、もう時間がないからさ
 そういう難しいことは、もうできないと思うよ」

と諭す私。

「それなら私、出ない」

とまで言うマリカ。


結局、なんとか丸めこみ、私が書いた台本でことを進める。

しかし、あんなに「一位が取りたい」と言っていたマリカは
練習の日、必ず遅刻し
すっぽかすことも多々あった。

クラスメイトはマリカに文句ぶーぶーだった。

「忙しいの」

マリカはそう言っていた。


そして本番
私達の劇は後の方だったので
最初は他のクラスの出し物を見る。

そして気付く。

他のクラスの劇「シンデレラ」に
マリカが、綺麗なドレスを着て、出ている。

うちのクラスの人達は

「えっ、あれ、マリカじゃね?」

と言い

「それで忙しかったのか…」

と、ため息交じり。


その後、マリカは

「シンデレラ、見た?見た?どうだった?」

と私に聞いてきた。
私は

「良かったよ」

と答えた。



そして、私達の劇。

笑いもとれて
最後は、準備した各国の料理を観客に配ったりして
なかなか良い具合にできた。

前日まで台詞を覚えていなかったマリカも
なんとか、つっかえずに言うことができた。



最後、順位の発表。

一位が三クラス、二位も三クラス
そして後は全部、三位、ということになる。

うちのクラスは二位に入った。
間に合わせにしては上出来。


クラスの皆が、私に

「賞状もらいに行きなよ!」

と言ってくれて
まぁ、私が一番、準備したし
私が行くところなんだろうな、と思い、舞台に上がった。

そして気付く。

そこには、満面の笑みで
うちのクラスの賞状を既に手にしているマリカがいた。
ちなみに「シンデレラ」は三位。

あっけにとられ、席に戻る私。
クラスメイト達に

「なんか、マリカが先に行ってもらってた」

と言うと

「えぇっ!?なんで!?」

「どういうこと!?」

「サチコ、取り返してきなよ!」

などなど、非難轟々。


結局、うちのクラスは
マリカに始まり、マリカに終わる、という感じだった。








外国人がたくさんいると、必ず
何かしら予想外のことが起こります。
それも一つの、留学での思い出です。

今回の発表会も
マリカがいたからこそ、とても濃い思い出になりました。

何年か後も、賞状を持ったマリカのあの笑顔を思い出して
苦笑いする自分がいると思います。