ウチのホームに来てからかれこれ2年以上経った『とある女性利用者』が入居2年目にして初の外泊(toご自宅)をされました。
この方、ご家族に迷惑をかけたくないからと一応は納得されての入居だったこともあり、帰宅願望は殆ど聞いたことなかったんですが、
産まれて間もないひ孫さんとゆっくりふれ合いたいとの理由からご帰宅を希望されたとのことでした。

ホームでの生活にすっかり馴染んでる方なので、何かあれば夜中でも受け入れる旨をご家族にお伝えしたところ、ご家族のほうも安心されてのご帰宅となりました。

特にトラブルもなく翌日のお昼前に帰園された訳ですが、

開口一番、
「○○(いつも僕のことをある敬称で呼ばれます)、只今帰りました。
私はやっぱりここが良いです。
皆さんと○○のお顔を見れてホッとしましたニコニコ
でありました爆弾

ウソでも良いから
「たまには我が家も良いものですねべーっだ!
ぐらいはご家族の立場上真っ先に言って欲しかったけれど、

ぶっちゃけ、冥利に尽きますよ。
ここがホッとする居場所になったのは喜ばしいことです。


他のスタッフに語られた感想をまとめると、

①ホームと違って夜間帯に常に起きている(対応してくれる)人が居ないため、不安が消えなかった。

②近所に居た同世代の友人は亡くなっていて誰にも会えず、正直つまらなかった。

③外泊中の介護者はキーパーソンであるお子さんだけになってしまうため、頼みづらかった。

など。

①と③はホームでの生活においては当たり前のことなので、ご自宅にもあるのだと思っていたんでしょうね。
お気持ちは察します。

②は…
まぁ…ご自身の年齢的に致し方ない訳ですが、苦笑いするしかありませんよね汗
逆に言えば、ホームならば同世代の仲間がいっぱい居るってことを再認識出来たんじゃないかなぁと。


しめに
「幾ら呼んでも○○(僕)が来てくれなくて、とても怖かったのよ…」
って聞いた時は、認知症の方らしいなぁとほのぼのした気持ちになりましたよ。
なかなかup出来ずにいた原稿がまとまった気がするのでupします汗


この介護の仕事を続けられている・続けている理由について綴ろうかなと思います。

一言で言えば父方の祖母に対しての未練ですが、だいぶさかのぼることになります。

大学を卒業して働き始めたばかりの年に祖母の法事があり、田舎に親族が集結した訳ですが、飲みの席でそれぞれの思い出を語り合った時に温度差を感じたんですよ。

二十歳以上で祖母と接してきた親族の話には祖母の人間性という部分が多く含まれていて、『女性として』の部分は特に印象的でした。

僕の知らない祖母の一面であり、羨ましさだけではない『ある感情』が膨らみました。

後悔の念です。

僕は中1の中頃に母を亡くしており、心配した祖母が田舎から駆けつけてくれて半年近く同居してたんですよ。

半年近く。

半年近く同居してた筈なのに、僕の記憶に残ってる祖母は鬱陶しい存在というだけで、どういう人か?だなんて知ろうともしませんでした。

更には、
時がたち、僕は田舎からさほど遠くない大学に通ってたんですよ。

5年も爆弾

祖母と話そうと思えば幾らでも話せる機会はありました。

でもしなかった。

いつかは居なくなってしまう人という認識が低かったからではなく、

人間として僕が幼すぎました。


恥ずかしながら、尊厳というものを意識し始めたのはこの仕事に就いてからで、尊厳というものが何となく見えてきた頃に冒頭の理由とリンクした訳です。

未練というより罪悪感なのかもしれませんが、当時出来なかったことを今果たそうとしているというのが理由です。

もし今も生きていればこんな話をしてたのかなぁみたいな感じですね。


今の母方の祖母(86歳)はまだ健在でピンピンしてます。

こないだ久々に会った時には
「何か、昔と随分感じが変わったねぇ」
と言われました。

自負してます。
先日、シフト(人員不足になりがちの末曜日)と入浴時間(午前入浴)の都合により久しく担当出来なかった『とある男性利用者』の入浴介助に当たりました。
自発的な入浴希望が望めない方で、お子さんに誘導の協力(前述した曜日と重なる)をお願いして週1入浴がキープ出来ている状態ということもあって、ちょいと緊張しました。

コレを逃すと中2週間ですからね汗

現在はどの辺までの介助を要するのか、しっかり情報収集したところ、介助内容自体は変わってないようなので少し安心しつつも、下手打って不穏にさせちゃう(途中退場)ことがないよう気合い入れました。


ところが…

この日は脱衣誘導の段階から低姿勢で、
「いつもお兄さんにはお世話かけてしまってすいませんね…」
と、自発的に衣服を脱がれ始め、更には
「あっちですよね?お願いします。」
と、拍子抜けな展開になりました。


ぶっちゃけ…
ラッキー日キラキラでした。

まぁ、日頃の接し方が良かった(悪くはないと思います)=味方と解釈されてる証拠ですよね。


さて、浴室。
前回(半年以上前な気が…)の介助時と殆どお変わりなく、褒め殺し調(お子さんの献身的な孝行ぶりやご本人の自立度の高さといった内容に関してはかなり喜ばれる)の会話を交えながら洗髪・洗体は終了する。

…アレ?

常に寒がりさんで、洗体中には数回湯船に浸かることを繰り返すパターンが…1回も無いぞ?

しかも、常に烏の行水さんが5分強もゆったりと浸かってるし。

何よりも最後まで会話が弾みました。


起床時刻に起きれず朝食は欠食という良くない出だしでしたが、こういうこともあるんだなぁって感じですね。


たまたまかもしれませんが、端から決めつけないでこういう瞬間を大事にしたいなぁと思わされました。