今回のお話は、『峠のトイレ』と同じ峠でのお話『花』と、違う峠でのお話の『トンネル』二本立てです。
『トンネル』の舞台になった峠は、下り坂の急カーブあり、冬のアイスバーンではよく事故が起きるらしく、あまりと私もあまり通りたくない峠です"(-""-)"
『花』の場所は、一見普通の道なのですが、峠の途中にもかかわらず、広めの歩道があり、脇を流れる川に転落しないように、しっかりした造りの柵があります。
人が歩いているところを見たことはないですが、近くに民家でもあるのかもしれませんね。
Youtube動画はこちらです↓↓↓
サムネに使っている写真は、実際に撮りに行った写真を使用しています。
写真を撮りに行ったとき、トンネルは工事中で片側交互通行になっていて、降りて写真を撮るのは無理でした。
車内から撮った写真で、しかも雨も降ってきていて、水滴ついてたりします(;´∀`)
では、台本をどうぞ!
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『トンネル』
とある峠にあるトンネルの話です。
その峠には街灯もほとんどなく、トンネルには照明もありませんでした。
ヘッドライトの明かりを頼りに走るしか術がない。
そんな峠を走っていたときの事です。
照明のないトンネルに入り、半分くらい過ぎたところで突然上からなにか振ってきて、フロントガラスに『バンッ!!!』とぶつかり、
人を引いたかとびっくりして、急ブレーキをかけました。
男の人がぶつかったような気がする・・・と
恐る恐る車から降りました。
車から降りてあたりを見回しましたが、トンネル内には見渡す限り何の変哲もなく、あの衝撃はなんだったのかと思うほど車には傷一つなかったのです。
そのトンネルでは、同じようなことがよくあったようです。
トンネル工事の時に、人が亡くなったりする事故があったのでしょうか・・・。
事故も多い場所だったこともあり街灯が設置されたり、トンネルの照明がつきそれからはトンネルの噂も薄れ、今では、走り屋ご用達の峠の道となっているようです。
『花』
普段はほとんどない夜勤明け。
いつもの峠を自宅に向けて走っている早朝の事です。
大雨が降っていて、速度を抑えめに、いつも以上に気を付けて走っていました。
カーブに差し掛かった時です。
突然リアタイヤが滑り出し、体勢を立て直そうと、カウンターをあてて右に左にハンドルを操作するも、逆に悪化してしてしまい、脇を流れていた川の方向へ吸い込まれるように、車が流れていきそうになりました。
その時、視界の端で手招きしている女性の姿が目に映った気がしました。
すんでのところで、歩道にのりあげ止まることができ、スピードを出していたら奥の転落防止柵をやぶって川に落ちてもおかしくなかったと思い、肝を冷やしました。
歩道に乗り上げていたのもあり、車にダメージは少なからずあったので、外に出て確認すると、案の定タイヤの向きがあらぬ方向を向いていました。
自走して帰るのが無理だと、諦めてレッカーを呼び、車の中で待つことにしました。
レッカー待ちで車に乗って待機していたら、通りすがりの車が止まって、心配して声をかけにきてくれました。
「大丈夫か?」
「ありがとうございます。大丈夫です」と返すも
なぜか自分の方じゃない方向を見ながら
「亡くなったの?」
聞き方に不思議に思いながらも
「大丈夫です。生きてます」と返答をすると、
怪訝な面持ちでしばらく見た後、何も言わずに去っていくという事がありました。
その後も、何台か止まっては同じようなやり取りがあり、自分じゃない何かを見て言っているのだと、何を見てそれを言っているのか確かめようと、そちらに目を向けると、転落防止柵の手前に花が供えられているのが見えました。
花の供えられている場所には誰かがいたのでしょうか・・・
視界の端に映った女性の姿を思い出し、気のせいじゃなかったのか・・・と背筋に冷たいものが走りました。
ここで女性が川へ転落して亡くなったのかはわかりませんが、花が供えられていたことが無関係だとは思えませんでした。
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ということで、二本立てでした!
次回も見てね(=゚ω゚)ノ