松藩-若尓蓋-合作-夏河 大移動! | ぐ-すか・ぶ-すか中国大冒険!

松藩-若尓蓋-合作-夏河 大移動!

1110若尓蓋高原
 国慶節の旅行での最大の難関は、松藩-若尓蓋―合作―夏河の移動。情報がほとんど手に入らず、バスが本当に走っているのか、道がちゃんとあるのかさえわからない状況での出発。そして、実際に待っていたのは、予想通りの悪路と、予想以上の景色でした!


高原
 松藩-若尓蓋の道のりは約180km。標高3,000m、4,000mにある高原をひた走ります。道があまりにもひどいので、ジャンプした時に座席から落ちる人や、天井に頭をぶつける人がいるほど激しいです。前日に雨が降ったこともあり、道がぬかるみバスが坂を登れなくなることもしばしば。

1110若尓蓋高原3
 窓から見える風景は、雪山、草原、ヤク、羊、山羊の群れが延々と続き、まさに楽園そのもの。モンゴルの草原とはまた違う、緑の美しい草原、瑞々しい大地。走っても走っても続く草原は、何時間見てもまったく見飽きることはなく、厳しい道のりも、この景色が全てを帳消しにしてくれます。

高原の雪山
10月初めなのに山に雪がある。

1110チベット族  若尓蓋の人はほとんどがチベット族だとかで、チベット族の服を着た人がうろちょろしています。仏教の音楽やお経が流れ、一般的な中国の街とは違った雰囲気があります。
 街をうろつくチベット族の男性(お坊さんではない)は、髪の毛がボサボサと長く、体格が良い感じで何か野蛮な印象を受けます。酔っ払っているのか、昼間から肩を組んで歌いながら、道の真中を歩いていました。まぁ、車は走ってないからいいのかなぁ・・?
 ある中国人(チベット族以外の人)の話では、チベット族というと、一般的に「怖い」、「ナイフを持っている」というイメージがあるそうで、実際にそれに近いような、山賊のような荒々しい感じがしました。そう言うぶーすかも、髪の毛がボサボサ、髭ボーボーで、チベット族と間違われたりするんですが・・。

黄花魚  夜8時、街は早くも寝静まったかのような様子。

レストランも次々に閉店していく中、黄河名物「黄花魚」の鍋を食べられる店を発見!
 ニンニク、ショウガがたっぷり入った栄養満点スープで、寒い夜をしのぐことができました。

魚は新鮮そのもの、ピチピチ生きているのを調理してくれます。

魚料理なんかを頼む場合は、調理前に生きた魚を見せてくれる店は多いです。料理の値段は魚まります。1110合作のチベット寺院

 この辺りでは、高原の美しさだけではなく、点在するチベット族の村々、チベット寺院も素朴な魅力があります。観光地としての派手さはなくても、もう一度ゆっくり行ってみたいところです。

合作のチベット寺院
ミラレパ・ラカン

高原の小さな村
高原の小さな村


【2005年国慶節 九塞溝、黄龍、チベッ文化圏の旅】
 1. 地球が生んだ奇跡 ~九塞溝~
 2. 神の水 ~黄龍~
 3. チベットの「バター茶」
 4. 九塞溝、黄龍 番外編
 5. 旅で出会った「チベット料理」
 6. 松藩-若尓蓋-合作-夏河 大移動!
 7. 祈りの街「夏河」
 8. イスラム教徒の街
 9. 黄河とラーメンの町 「蘭州」
☆ 過去の記事一覧はこちら ☆


【松藩-若尓蓋-朗木寺-合作-夏河-蘭州 情報】
松藩-若尓蓋 57元 7時間 6:30am発
 このバス路線は回り道をして、瓦切という街を経由するので、非常に時間がかかる。悪路が5時間近く続くが、景色は見逃せないルート。
若尓蓋-(朗木寺)-合作 50元 10時間 6:30am発
 悪路。バスが故障すること数回。時間はかなり余裕を見なければならない。朗木寺までの直行バスもあると聞いていたが、実際にはなく朗木寺付近で降り、待っている車に拾ってもらう。
合作-夏河 9元 2時間
 朝から夕方までかなりの本数のバスが出ている。最初の一時間は悪路。
合作-蘭州 約6時間
 蘭州行きのバスが30分間隔で朝から夕方まで出ている。
夏河-蘭州 約6時間
 蘭州行きは、朝2本、夕方2本あり。季節によってもっと少ない可能性も。
若尓蓋の街
 バスターミナル付近に安い賓館、招待所あり。標準間(トイレ、シャワー付)のあるホテルは街の中心にあり。チベット料理店はあまり多くない。
 若尓蓋の近くに「花湖」というところがあり、ここの景色もすばらしい。若尓蓋からの乗馬ツアーあり。