HER2低発現乳がんの治療が変わりそうです | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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広島大学病院 乳腺外科の笹田です。

このブログも開設から5年8か月になろうとしていますが、気がつけばフォロワーが1万人を超えていました。

ご訪問いただきありがとうございます。

多くの方の目に触れてしまいますが、あまりプレッシャーに感じることなく続けていければと思います。

 

今月末から、ASCO2024という臨床腫瘍学では世界最大の学会がアメリカ、シカゴで開催されます。

そこで、HER2低発現乳がんに対するエンハーツの新しい臨床試験結果が報告されるようです。

 *HER2低発現:HER2陰性に分類されるが、いくらかのHER2たんぱく質を持っている状態

エンハーツは、トラスツズマブ(抗HER2抗体)に化学療法薬を結合させた抗体薬物複合体で、当初HER2陽性乳がんの治療薬として登場しました。

1年ほど前に、標準的化学療法治療後のHER2低発現乳がんに適応拡大されましたが、今回は初回化学療法としての有効性が発表される予定です。

すでにプレスリリースでは有効性が確認されたとのことですので、どの程度の効果なのか興味深いですね。

20240430_J.pdf (daiichisankyo.co.jp)

注:対象はホルモン受容体陽性(いわゆるルミナルタイプ)の乳がんですので、ホルモン療法治療が先に行われているようです

 

 

GW気分がやっと抜けてきましたが、今年はいろいろお出かけをしました

・水木しげるロード:最近保育園で妖怪が流行っています

・実家の家庭菜園:いちご、空豆、アスパラガスを収穫しました

・近場?のアスレチック:車で2時間ほどかかるところですが、偶然保育園のともだちと遭遇したのはビックリでした


家族時間を多くとったせいか、明けには『保育園に行きたくな~い』と駄々をこねて大変でした。