こんにちは
見事な桜を堪能したのはついこの間のように感じますが、はや4月は過ぎ去ろうとしているゴールデンウィークの隙間の月末です。
皆さまのお休みは暦通りでしょうか?
先週の金曜から朝夕の車の数が激減しており・・・
世の中の多くの人が休んでいるのだなぁと、実感しています。
広島市立北部医療センター安佐市民病院 乳腺外科 恵美純子です。
さて、なんと、4月から夫が同じ病院に異動してまいりまして
なぜ医師は夫婦なのに同じ職場での勤務が許されているのか??
と、当院内にもう2組の夫婦が同様に同じ病院で働いていることを思い、不思議に思うのです。
そして、同じ職場になったと聞いたほとんどの人が同じリアクションをなさるのが
『一緒に通勤するんですか?!』
と。
いや、するわけないですよね・・・
朝こそ出る時間はほぼ同じですけど
帰りはどちらかが早く帰って家庭を運営しないといけませんし。
絶対に一緒には通勤しないです
と、既に10回以上、こちらも同じリアクションをとっています
はや一ヶ月経って感じるのは、急患手術もありうる夫の予定が覆る頻度が高くなり
我が家の家庭運営がやや厳しくなったということでしょうか
ただ、かなりベテランである消化器外科医の夫が定時で帰宅して家庭運営を担っている姿をどうせなら是非、
先進的な外科医の働き方として見せつけることができるメリットがありますので
うまく調整を付けつつ、理解ある上級の外科医先輩がたのご協力の元
お父さん外科医さんたちの意識改革ができると良いなと思っています。
夫、頑張れ
さて、昨年からじわじわと感じて私の頭を悩ませていることを今日は少し書かせていただきます。。
(はっきり言って愚痴になってしまうかもしれません)
ご高齢な方が多いこの地域では、病状以外の様々な事情で治療内容が標準を外れてしまうこともあります。根治を目指す手術、放射線治療、ホルモン療法などが選べない時も…
また、再発転移治療の場合には、終わりのない治療となるため、様々なご事情も加わってきます。
・とにかく高額な薬剤費
・病院に毎日はとても通えない、自力では通えない
・身体的な能力の衰えや病状により自宅からの通院が困難になる
・金銭的に施設に入所するのは困難
などなど
例えば具体的なことで申しますと、特に再発転移で治療をなさっている場合に
いろんな病状で自力で動かれることが困難になられる
↓
老々介護な環境や、段差がある居住環境のため外出できなくなる
↓
グループホームなどへの入所は年金範囲では困難な場合も多い
↓
入院で持続可能な治療は正直ほとんどない(医療経済的な問題)
↓
後方支援病院との入退院を繰り返して治療できる期間は限られている
↓
結果、ご本人の意思に関わらず治療の継続が困難になる
・・・・・・・
非常にもやもやモヤモヤしながら頭を抱えますが
できることには限りがあり、体力や病状の限界ではない
社会的諸事情による治療の限界
とでもいうべき局面に、気持ちが悪くなりめまいも起こりそうなことを何度も経験してしまいました。
『やっぱり治療を続けるのはもう無理かねぇ・・・』
とのお声を発せられて
(そうですね・・・・)
と言ってしまいたくなるところをグルグル頭の中で自問自答しながらぐっと飲みこんで
もうしばらく、別の病院でリハビリや転院をしながらうちでの点滴治療も頑張ってみますか?
という言葉にたどり着いた私。
でも、この方法には期限があります。受け入れてくれる病院にも期限的な限界がありますので・・・
その間に、お家に帰れそうでなければ、治療を継続するためには転居や施設への入所を考えていただかなければなりません。
その前提ですが、頑張ってみられますか?
問題はまだまだ続きますが、了承しきれない理由で治療をあきらめるのではない選択肢を前に
『考えてみます』とおっしゃるお顔は先ほどよりも表情が柔らかい気がしました。
4月から、当院乳腺外科には心強い新メンバーが加わりました!
乳腺専門医の金子先生です!
まだお子さんも小さいのですが復帰し頑張ってくれています。
頼もしい後輩も続々と?増えてきていますので
久しぶりに我が家で「みんなで広島(特に北部の)乳腺診療をなんとか支えていきましょう!」バーベキューを開きました。
なんと、前回の開催は金子先生に仲間になってほしい!と開いたものでしたので7年ぶり?くらいとなりました。
あいにくの雨模様ではありましたが、ちびっ子たちも楽しんでくれたようです。
このために年末も全くしなかった大片付けと大掃除を丸一日半かけて決行したわたくしは
体中がバキバキになりまして、特に下半身の筋肉痛たるや・・・半端ないものとなりました
どんだけ日頃、運動不足なん・・・自分・・・
治療も
診療も
ついでにと言っては申し訳ないのですが、私の体も
持続可能な体制を考えて対策していくことを思う連休前半となりました。
明日からの診療もみんなで頑張ります