高齢者の乳がん治療~広島市立北部医療センター安佐市民病院より、不定期便!~ | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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広島大学病院乳腺外科スタッフが、乳がんのこと、日常のこと、感じたことなどを交代で綴っていきます。ぜひ、気軽にコメントもいただければうれしいです!
注:このブログは広島大学公式ブログではありません。発言内容は個人の見解であり、広島大学とは一切関係ありません。

こんばんは!

 

お久しぶりです照れ

こんな時間になってしまいましたが・・・

広島県の通称『北の砦』、広島市立北部医療センター安佐市民病院 乳腺外科 恵美純子です。

 

本当は”31日の女”になるはずだったのですが・・・

4日遅れ投稿の重さんやら、”1日の男”である角舎先生やらで

今回は本日となりましたが、今後は”31日の女”として不定期便をお送りいたします!

 

ブログを書くのが久しぶりすぎて。

勝手がよく思い出せませんあせる

書きはじめとか、こんなんでしたっけ・・・

 

あんなにレギュラーメンバーを離れた時は、文章を書かないことへの禁断症状まで出ていたのに・・・

案外、単純なつくりの人間であるようですニコ

 

さて、折角ですので

まずは新任地のご紹介をさせてください。

広島市立北部医療センター安佐市民病院 通称『北の砦』(公式ではなく、私が勝手に言っています)

は文字通り、広島市~県の北部において救急医療を含め重要な医療機関となっています。

病院の目の前は太田川上流の穏やかでダイナミックな河川敷の素晴らしい風景が望めます。

ひとたび今日のような線状降水帯にあたったりすると・・・大ごとです。

2022年に数キロ北に移転し、まだピカピカです。

 

 

そして、『北の砦』たる外科のメンバーは総勢18名!

快く朝のカンファレンス風景を撮らせてくれた皆さんの顔は・・・ちょっと不自然に笑顔です。

 

この中に、最初お見かけした時(え?笹田先生?じゃないか。え?親戚?)

と思うほどに似ていると感じた方がいます・・・おわかりになりますか?

大腸外科の先生ですが。

 

18名のスタッフは、外科として大きな組織の中でそれぞれが

食道

大腸

肝胆膵

乳腺

と専門のチームにわかれており、年間に定期の予定手術が約800件越えに加え

北の砦ですので連日連夜の救急患者さんに関する緊急手術が昨年は320件越え・・・

約1200件を超える手術を行っています。

乳腺外科は私と部下1人の2人体制です。

乳腺チームに関しては、また次回ご紹介させてくださいませ。

 

こちらに来て強く感じたのは、どのチームもそんなに潤沢とは言えないスタッフ数でありながら

少数精鋭!

淡々と忙しすぎる業務をこなし、専門的に高度な医療を提供しているエキスパート集団だということです。

 

そして、カンファレンスなどでは自分たちの分野だけでなく全ての症例をみんなの目で確認し、意見を交換していきます。

たくさんの異なる専門家が集まっているのになんだかガッチリ一つのチーム感ドキドキ

あとから来た身ですが、医師になって初めての指導医の先生が副院長であったり

角舎先生と同級生の先生が外科のトップだったり

夫の同級生の先生やら、大学のテニス部時代の先輩やら、大学病院でお世話になっていた先生たちやら、後輩の先生方、大学でICUにいた時に指導した後輩やら・・・

広いのに狭い広島の外科医世界、ほぼ皆さん顔見知りで大変に心強いです照れ

 

そして皆さん夫のこともよくご存じですので

一様に、うちの夫婦仲を大変に心配してくださっていますニコニコニコニコニコ

 

ありがとうございます・・・大丈夫です。まだ、『恵美』ですから。

 

当院で診療を受けられる患者さんは、市街の中心部に比べると平均年齢が20歳くらい上がります。

5割を超える方が実に、70歳以上の方です。

当然、80歳を超えてらっしゃる方もたくさん受診されます。

世代の問題なのか、地域性なのか、はたまた別の要因が絡むのか

まだこちらでじっくり診療を開始して2か月ほどですが、大学病院にいたころよりも進行した状態で受診される方が多いことが気になります。

「気づいてはいたけど・・・」

 夫や家族の世話が大変だった

 一人ではなかなか病院に受診できない

 検診なんてしたことない

 もう高齢だから

 まさかこの歳になって癌ができるとは思わなかった

などなど

なかなかお越しになれなかった理由は様々です。

 

中でも、最初の理由を挙げられる方が多く見受けられ、とても複雑な心境になります。

女性の置かれている立場や役割が、まだ昭和な感じとでも表現してよいものかわかりませんが

挙げられる全ての理由に丁寧に反論して説明をし、たとえお年を召されても

いいえ、お年を召されて活動範囲が狭くなるからこそ『ブレストアウェアネス』を続けていただきたい!

そう強く思い

 

新たな私のミッションの1つは『安佐北区の方々に”乳房と乳がんのお話”をして歩く』

になりました。

ご高齢であっても、100歳時代の今、多くの方が何かしらの治療を受けていただくことができると思っています。

『がん治療なんてストレスにはとても耐えられそうにない』と決めつけず

一緒に考えて頑張っていただけると良いなと思います。

 

 

17年ぶりの異動は大きな変化が一度にたくさん起こり、大変なストレスを生みます。

夫以外の家族全員の起床時間が20分早くなったことや

毎朝作る子供のお弁当が2つに増えたこと



なかなか早く帰宅はできないこと

まだお互いによく知らない患者さんたちと毎日向き合うこと

 

全てが考えようによってはストレスに繋がりますが、すぐに『日常』へと変化していきます。

 

そして、最も大きかった変化は

15年ぶりに当直をする立場になったこと

でしょうか!

子供たちの手が離れてきた数年前に”そろそろ日直くらいできるんじゃない?”と夫に打診してみるも

『もう、(大学の医局では)当直をするような年齢でなくなったんだよね・・・』

と、あっさり却下泣くうさぎ

 

今回の異動に伴う当直や日直の話も、『しなくてもいいんじゃない・・・?』とやんわり拒否られそうになりましたが

ここは譲らず、同じように働く身として男女の差はなく権利を行使しました。

 

わたしがいない夜は、夫が家庭の運営をしてくれます。

やっとここまできた~クラッカー

 

初めての日直に向かった休日は、いろんな呪いから解き放たれて

 



先日、娘が書いていたこのイラストのように心も身も軽く感じました。

闘いはまだ続きます。

 

また、7月31日にお会いしましょう!

 

 

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