がんサバイバーの再発への恐怖や不安をスマホアプリで軽減! | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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注:このブログは広島大学公式ブログではありません。発言内容は個人の見解であり、広島大学とは一切関係ありません。

 

 

 

こんばんは。

  広島大学病院 乳腺外科 木村優里 です。

 

 

 術後の患者さんの診察の際、多くの方は、少し緊張の面持ちで入ってこられ、検査の結果が問題なかったことをお伝えすると、ほっと安堵の表情を浮かべられますコーヒー

 

 がんと診断され、治療して、さらにその後でも、『がんの再発』に対する恐怖は、多くのがんサバイバーにとって苦悩の一つです魂

 

 こうした不安や苦悩の対処法として、看護師さんを始め我々医療者とお話する、そして何か一緒に解決策について考える、というだけでも、少し心が楽になった、という方もいらっしゃるかと思います。

 

 このような手法は、認知行動療法(CBT)マインドフルネスなどといった心理療法の一種です病院

 

ただ、がんサバイバーの方も増加の一途をたどる中で、医療者やセラピストの数も限られています。

 

そんな中、患者さんが来院しなくても、スマートフォンのアプリで認知行動療法を行うことができないか、という臨床研究が行われました。

 

主に認知行動療法の中のPST(問題解決)プログラムの『解決アプリ』とBA(行動活性化)プログラムの『元気アプリ』の2種類で構成されていますスマホ

 

 

具体的に、考え方や行動のレパートリーを広げたり、達成可能な目標をたてて、それにむけて行動する(例えば、がんの再発のことばかり考えてしまう→散歩、カフェに行く、運動するなど、気分転換の時間を作る)など、楽しそうな活動を実際に自分で具体的に行動したり、宿題という形で提示されたり、そのような考え方のストラテジーを学んだり、という、学習+行動により解決策につなげていけるような内容が提供されます上差し

 

このスマホアプリによって、再発への恐怖感を有意に改善することができたようですキラキラ

 

 

がんサバイバーの方、またそのご家族や周囲の人も含めて、なるべく精神的な負担が少なく生活していけるよう、そのサポートとして広く活用されればと思いますふんわりリボン

 

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