こんにちは
今日は曇り一時雨で比較的涼しい広島です。
先日、『惠美というお名前が名字なんだ!と、初めてフルネームを書かれているブログで知りました!』
というコメントを複数いただきました。
広島大学病院乳腺外科 恵美純子です。
しかも、“えみ あきこ“ と、読みます…
読めんわ
と、思われることでしょう。
この連休はなんとなく体調がすぐれず・・・能率の悪い日々でした。
金曜の夜にあることに没頭して気が付くと日付が変わってしまっていることに気づき、
急いで外来診察室を後にした日に夜更かしして超短縮睡眠になってしまったせいかもしれません・・・
リズムが完全に崩れました。
睡眠は大切ですね
さて、新型コロナウイルス感染もいよいよ第7波とか
4回目のワクチン接種についても外来でご相談を受けるようになりました。
化学療法や分子標的治療薬などの治療をなさっている方ではやはり投与をお勧めするところではありますが
果たして、免疫力の落ちる治療をしながらワクチン接種を受けて、ちゃんと中和抗体が産生されるのですか?
と少し不安になるでしょうか。
そのことに対して、名古屋市立大学の先生などによる『日本人乳がん患者85例における新型コロナワクチン2回接種後の中和抗体価に関する多施設共同の前向き観察研究』の結果が、米国臨床腫瘍学会年次総会(2022 ASCO Annual Meeting)や先日の乳癌学会でも報告されています。
2021年5月~11月の間に新型コロナワクチンを接種予定の乳がん患者さんに関して
その乳がん治療内容ごとに(無治療、内分泌療法、CDK4/6阻害薬、化学療法、抗HER2療法)
最初のワクチン接種前と2回目のワクチン接種後4週間後の患者さんの血液からCOVID-19ウイルスに対する中和抗体価やIgG濃度、がん治療への影響の有無などについて評価されています。
ワクチンの内容はファイザー製が最も多く76.5%でモデルナ社は3.5%
抗体価が陽転化した患者さんの割合は、全体で95.3%
治療法別には、無治療・内分泌療法・CDK4/6阻害薬・抗HER2療法では100%、化学療法のみ81.8%ということです。
病気の治療を受けていない人に比べても乳がん治療中の方ではだいたいは大きな差はなく後退を獲得できているという結果ですが、変異株に対する中和抗体価は化学療法やCDK4/6阻害剤治療中の方で下がる傾向があるようです。
また、ワクチン接種によって乳がん治療に影響が出たのは1例のみで、副反応を心配して休薬されたとのこと。
概ね良好に抗体が付いたと判断されても、化学療法やCDK4/6阻害剤による治療の方では中和抗体の能力(力価)が弱い可能性もあるので、ワクチンを打ったとは言ってももちろん、引き続き感染予防などに努めていただくことが望ましいといえます。
副反応は接種回数を追うごとに少し強く出ていると感じる方もおられるのではないでしょうか?
発熱や倦怠感などから治療スケジュールに影響が及ばないよう、次の投与日に副反応が持続しないタイミングでの接種も重要ですね。
同じワクチンを打ち続けることの効果はきっと頭打ちになっていくのでしょうか・・・
流行の変異株に対する”今用のワクチン”が用意される環境になっていくのでしょうか・・・
いろいろなことを経験するたびに、様々な免疫がついていくものです。
連休最終日は、息子2人が半年間取り組んできた楽曲を披露するピアノ発表会でした。
最近、ちゃんと様子をみてあげていなかったのですが・・・いつものごとく1週間前に突然のテコ入れを開始。
やっと何とか形になっている様子にあれこれ仕上げの注文を付けます。
『そんなこと今さら言われても・・・できないよ』と涙を流す場面も。
ドはまりしているルービックキューブをいかに早く仕上げるかには朝から晩まで一心不乱に取り組んで努力しまくってるじゃない!そしてできるようになってるよね。
そんなとんでもない努力ができるんだから!これができないはずがない!
と、なだめたり、鼓舞したりして過ごした1週間。
朝に夕に、おそらく今までの10倍くらい練習し
果たして、何倍も素晴らしい演奏ができるようになりました
本番では足ががくがく震えるほどの緊張だったそうですが、過去最高の演奏で弾き終えた!!
と思った最後のかっこいいしめの和音が、まさかの不協和音に
悔しがる息子1をよそに『芸人としても100点満点だね』と、大笑いで盛り上がる娘と私でした
何か困難を乗り越える経験を積むことは、結果はどうであれ
『やっぱり、頑張ってよかった~』と達成感がある様子で何よりです。
『頑張れば何かしらの成果がある』
という今後の長い人生でもしっかりと体にも残る記憶となってくれることを願います。
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