こんばんは、広大乳腺外科 川又です。
シロツメクサがたくさん咲いていたのでついつい・・・・
久々に子供にもどって、夢中になってしましました(笑)
さて、前回のブログでご質問をいただいた、手術後の皮膚の縫合についてお話しようと思います。
「傷口についてずっと知りたいことがあり、傷口はまっすぐに直線ですが、術後にどんな風に縫われるのでしょうか?縫い目もなくすごく不思議なのです。良かったら教えてください。」
「ご質問ありがとうございます」
広大では(以前、働いていた島根県の病院でも・・・そうでしたが)、
乳癌の手術後は、基本的に、「埋没縫合」という方法で皮膚と皮膚を縫合しています。
この方法では、糸が表面に出ない、抜糸がいらない、整容性が高いといったメリットがあります
(またまた拙い図ですが・・・・ご容赦ください)
①こんな感じの傷で説明します
②傷の左側の皮下組織から真皮へかけて針を進めます。
反対側の右側は、逆に真皮から皮下組織に向けて針を進めます。
③傷の方向に沿って、糸を締めながら、皮下で糸を結んで、糸が体の表面に出ないように糸をぎりぎりで切ります。
結び目がこんな感じ(図③)で皮膚の奥にできます。
あとは、傷がきれいに揃うように、抜糸が必要な糸やボンドのような塗薬などで、整えて終了です
質問の答えになれたか、少々不安ではありますが、ご参考になればと思います
夜分遅くに失礼しました
おやすみなさい川又