みなさん、こんにちは!
広島大学病院乳腺外科の舛本です。
今日は日曜日。
いかがお過ごしでしょうか?
今日は乳がんとは直接関係がない論文を紹介しようと思います。
内容が難しかったので理解できているわかる範囲での紹介です。
山梨大学の先生の発表論文です。
花粉症、蕁麻疹、喘息などのアレルギーはストレスで病状悪化することが知られていますが、メカニズムはよくわかっていません。
脳内にはドーパミン報酬系という、前向きな気持、ポジティブな感情や喜びの感情を司る領域があります。
ここを活性化させるとアレルギーを抑えられるかどうかを調べています。
マウスの実験で、次のいずれかの方法で脳内のドーパミン報酬系を活性化させます。①人為的に活性化させる、②人工甘味料で活性化、③薬でL-ドーパを注射する方法で、活性化。
実験結果から、マウスのアレルギーが抑えられることが判明しました。
前向きな気持ちを司っている脳内のドーパミン報酬系の活性化がアレルギーを抑えている結果でした。
筆者は『前向きな気持ちを保ってもらうコミュニケーションが大事』と述べています。
これはほかの病気でも当てはまるかもしれません。
病気を持っていると、不安や辛いときもあるかと思います。
でもポジティブになることが大切です。
治療を頑張っている方、支えている方、ぜひ前向きに過ごしていただければと思います。
広島大学病院 乳腺外科 舛本