広島大学病院乳腺外科 恵美です。
3月9日、土曜日は広島県府中市に行ってまいりました!
『知ってほしい乳がんのお話』講演のご依頼です。
府中市と言えば
“府中家具や縫製など、全国的にも有名な産業がある街”
とは知っておりましたが、同じ県内でも生まれてこのかた訪れたことはなく・・・
「恐らく、今回の講演依頼がなければ一生訪れなかったかも」
そう思いました。
いろいろなところでお声をかけていただけて幸せです💛
そして、またしても夫の出張と重なり子供たちをみてくださった
実家の皆様に感謝です・・・
自分の運転でピンクリボンプロジェクトの方と一緒に
片道一時間半のドライブです。
一人ではないのでお話しながらあっという間でした。
会場はこちら
府中市広谷保育園
素敵な建物で、子育て支援施設と併設されています。
素晴らしい環境です!
我が家も保育園には9年間お世話になりましたので、とても懐かしいです。
そして、府中市もう一つの名物「府中焼き」
お昼に熱々をいただきました。
そば入りの広島風おこのみ焼のようにも見えますが、
お肉がミンチ肉ということが一つ特徴だそうです。
美味しかった!
そして、私と一緒に講演してくださったのは竹本裕子さんです。
ご自分の経験から化学療法中の方向けに素敵な帽子を作っておられます。
ガーゼ素材の優しい、そしてとてもおしゃれな帽子です!
ご自分の経験を生かし、そして同じような経験をする方に寄り添っておられます。
この素晴らしい出会いにも感謝です
お子さん用、男性用もあるそうです。
ネットでも注文できるそうですので、是非ご覧になってください。
なんと、府中市では2年に一回の市の補助で
40代の方では2方向のマンモグラフィ検査を900円で!
50歳以上の1方向マンモグラフィ検査は500円で!
目玉も飛び出るほどのお安いお値段で受けられるのですが
残念ながら受診率は15%ほどとのこと・・・
そこで考えられた企画でした。
会場は保育園だけあって、小さいお子さんを連れた方も楽しく遊ばせながら
お話を聴いてくださいます。
素晴らしい試みですね!
ただ、やはり30代のお若い方向けに呼びかけられた企画でしたが
お若い方はなかなか集まりには出てこられません・・・
私も何度か経験しましたが、乳がん検診や早期発見を呼び掛けたい企画でも
集まってくださるのはどうしても乳がんに関心を持っておられる
経験者の方々や、身近に乳がんの方がいらっしゃる方がほとんどです。
乳がんとは関係ないと思っておられるお若い方はなかなか集まっては来られません。
でも、それはある意味、当然ですよね・・・
ということで!
私たちはこちらから出かけていく出張講義を始めたのです。
しかも、授業であれば集まるもなにも、聞かざるを得ない(笑)
そして、生徒さんの周囲の検診を受けていただくべき方たちにも
授業の内容を伝えていただくべく、アンケートの宿題があるのです!
『お母さんは乳がん検診ちゃんと受けとる?』
『おばあちゃんは行っとる??』
『なんでそんなこと急に聞くんね・・・』
『これ見てや。今日学校で話を聴いたんよ!乳がんは早く見つかったら治る病気なんよ!ちゃんと行ってね!』
『毎日忙しいし・・・なかなか行けんのよ!』
『おとうさ~ん!お母さんがちゃんと検診に行けるようにしてあげてぇやぁ』
広島弁丸出しで失礼しました
こんな会話が交わされる
これも大きな目的なのです!!
どのご家庭でもこんな会話をするようになったらいいなぁ