近ごろ、どうにも違和感を覚えることが多い。
動物が好き、自然が好きっていう事を趣味のひとつにしていると、どうしても生き物に関わる情報が入って来る。
もちろん自分で情報収集をしているからなのだが。
色々な情報を見るのにSNSというのは非常に便利なものだ。
私もいつくかのSNSを使い分けている。
(このアメブロもその一つ)
そんな中で、あるブログを知った。
「ちはるの森」という猟師になった女性のブログだ。
彼女は、日本などのいわるゆ経済立国が行き詰まっている、大量生産大量消費型のグローバル経済に疑問を抱き、人間の生き方とは何か、持続可能な暮らしとは何かを模索する中で、身の回りにある「利用できるものは利用する」暮らしを始めている。
今、未来の地域経済モデルとして注目されている「里山資本主義」を自ら実践しているのだ。
利用できるものは利用する暮らし。
それは身近な自然の恵みと、身近な人たちとの繋がりを最大限に生かした生活スタイルだ。
山や川や海で狩をし、畑を耕し、エコストーブなどを自作し、地域の人たちや仲間と力を合わせ、知恵を出し合って生きる暮らし。
何も原始的な暮らしをしているわけではない、買えるものは買う、買わずに済むものはなるべく買わない。それだけだ。
人が生きてゆくのに必要なものは、水と食料と燃料だ。
それを自分たちで確保出来れば、巨大で不安定な経済活動の波からある程度は距離が置ける。
もっとコンパクトで持続可能な暮らしが出来るのではないか?というわけだ。
それを実践し始めている彼女が狩猟免許を取り、狩をするのは自然なことだ。
人間は多くの生命を頂いて生きているのだから。
動物の命を頂くとは?。
動物の命と向き合うとは?。
彼女は私たちの想像が及ばないほどに深く理解しているのではないだろうか。
そんな彼女は自分のブログでその活動を発信している。
当然、鹿や猪や野ウサギを狩っては捌き、調理し、副産物の毛皮をなめす。
そして時には屠殺ワークショップを開く。古民家シェアハウスもオープンさせた。色々な事や思いを包み隠さず公開している。
私はとても素晴らしい活動だと感じている。
ところが。
そのブログは「大炎上」している。
記事によっては以下のような言葉でコメント欄は埋め尽くされている。
無意味に殺される動物が可哀想だ、お前は動物虐待の犯罪者だ、命の大切さが分からないのか、同じ人間とは思えない、お前も同じ目に会うがいい、気持ち悪い、お前は命を奪って楽しいのか、ジェノサイドに加担しそうな奴だ、殺した動物の横で笑顔で写真に写るなんて信じられない、子どもがマネをしたらどうするのか、残虐行為の公開はイジメにつながる…等々、もう書き出したらきりが無いほどコテンパンだ。
こういう人たちが世の中にはどのくらいいるのか知らないが、応援コメントをはるかに凌いでいるので、こういう考え方の人が多いのだろうか。
もしそうだとしたら。
私はものすごく違和感を覚える…というよりもゾッとする。
それこそ言いようのない気持ち悪さ、薄気味悪さを感じる。
彼女の言う大量生産大量消費の巨大な経済活動に流された結果、小分けに美しくパッキングされた食料の正体にまで想像力が及ばない人たちなのかも知れない。
想像力の欠如した人間が増え続けたら、一体どんな世の中になってしまうのだろうか。とても恐ろしい。
彼女はただ狩猟が許可された動物を必要なだけ捕獲しているだけの事だ。
何故そこまで攻撃するのか。
必要以上に殺されてる動物は他にもたくさんいるだろう。
こういう人たちは、将来的な絶滅が危惧されている動物であるウナギやクロマグロについては何とも思わないのだろう。
個体数の激減や保護の必要性が指摘され、ニュースでも大きく取り上げられているにも関わらず、日本人は輸入までして大量のウナギの命を奪い、それを大手チェーン店などはたったの数百円で流通させている。
土用の丑の日にはそこらじゅうでキャンペーンだ。
この方がよっぽど異常だと私は思う。
松方弘樹さんが趣味で貴重なクロマグロを仕留め、その死体をクレーンで吊り上げ笑顔でいても何とも思わないだろう。
それどころか、マグロはあちこちで「解体ショー」なども行われている。
それにはみんな大喜びだ。
だけど同じ海洋生物であるクジラやイルカになるとまた可哀想だ残酷だと大騒ぎだ。
とにかく。
もういい加減、愛玩動物と野生動物を混同するのはやめて欲しい。
冷静に良く考えるべきだ。
哺乳類ばかりに気を取られるのもどうかと思う。哺乳類だけが動物ではない。
要するに狩られた動物が可愛い鹿やウサギだから批判しているだけなのだ。
可愛いか、可愛くないか、そんな尺度で命の重さを決めていないか?。
可愛い動物は可哀想。
そうでない動物はどうでもいい。
それこそ…イジメそのものじゃないか。
こういう感覚の持ち主が、あの動物可哀想、あの動物を救おう、そんな事を声高に訴えているケースが多いように感じる。
どうにも気味が悪い。