年が明けて間もない週末。
家で寛いでいた昼下がりに、リカのiPhoneが鳴った。
んん??
読んでいた本から目を離し見てみると、
彼女はなにやら戸惑いがちに画面を見つめている。
「この番号知ってる??私知らない。誰かな??」
不安気な顔でiPhoneを差し出すリカ。
「ううん。俺も知らない番号だなぁ。とりあえず出てみたら??」
曖昧な表情のままリカは画面をスワイプした。
「はい。はい。はい、そうですが…」
「ええええ!!!!はい!!!!お久しぶりです!!!!(゚∀゚)」
一気に表情が明るくなるリカ。
どうやら久しぶりの知人らしい。
とても嬉しそうに話す彼女を見て安心した俺は、
再び読みかけの本のページに目を落とした。
その後もやたらと嬉しそうに話す彼女が気になり、本など集中して読めない。
読んでるフリをして聞き耳をたてていると、何やら大笑いしたり、喜びを伝えたり、
お礼を伝えたりしている。
心当たりが無いだけにどうにももどかしい。
一体誰なんだ??。
そのうちに。
「はい。今隣にいます!。はい!かわりますね!」
彼女は満面の笑みで言った。
「屋久島のタカさんだよ!!!」
へ?!?!?!(゚∀゚)
タカさんは屋久島のネイチャーガイドだ。
おととしの夏。
俺とリカは一週間の屋久島旅行に行った。
それは俺たち二人にとって、かけがえの無い素晴らしい旅になった。
一生ものの体験を共有出来た喜びは、今も全く色褪せることは無い。
屋久島での貴重な体験が今の俺たちに与えた影響はとても大きい。
ガイドのタカさんとは縄文杉ツアーで出会った。
屋久島と言えば縄文杉、そう言っても過言ではない。
俺たちも、どうしても会いたかった。
でも、ただ普通に見に行くのは嫌だった。
縄文杉を見るには往復20キロのトレッキングが必須だ。
その距離なら地図を片手に自分たちだけで行く事も可能だ。
観覧ツアーに参加するのも良いだろう。
だが、いずれにしてもその距離だと「日帰り」だ。
目的地に滞在出来る時間も想像がつくというものだ。
そこで俺たちはのんびり屋久島の森を堪能しつつ、
尚且つじっくりと縄文杉との時間を過ごすには?と考えた結果、
一泊二日の山中泊で縄文杉に会いに行く!!というプランを立てた。
山中でのテント泊の経験も無く、屋久島の自然について知りたかった俺たちは、
個人でガイドさんを頼む事にした。
それを請け負ってくれる会社も調べてあった。
そしてもちろん。
「動物好きのガイドさんをお願いします!!!」
というリクエストは忘れなかった(笑)。
そうして俺たちはタカさんと出会った。
昆虫をこよなく愛し、シロマダラ(国産種の蛇)の飼育経験もあるタカさんと
屋久島の森で過ごした時間は、この旅一番の思い出になった。
(その様子はこのブログで記事にしていますので、
ここでは詳しく触れませんが最後にリンクを貼っておきますので是非ご笑観下さい)
その時、タカさんからは貴重な体験の他に、ヤクシカの角、
ヤクシマエゾゼミの脱け殻、カケスの飾り羽根をプレゼントして頂いた。
旅から帰った後、縄文杉ツアーの様子と、
屋久島で出会った生き物たちの写真をアルバムにまとめ、
タカさんにプレゼントとして贈った。
二人の拙い手紙と西日本には生息しないオナガの羽根を添えて。
その後、タカさんからは何の連絡も無かった。
どちらかというと口下手で不器用な方だという印象があったので、
俺たちも特に気にしてはいなかった。
感謝の気持はしっかり伝えたつもりでいたので、俺たちはそれで良かった。
あれから一年半。
突然のタカさんからの電話。
その内容はこのようなものだった。
「あの時はありがとうございました!。あんなに素晴らしいアルバムを贈って頂いて!。
本当に嬉しかったです!」
「こんなにもお礼が遅くなり、本当に申し訳ありません!」
「あのアルバムなんですが…………」
「実はおととい初めて見ました!!!!」
へ?!?!?!(゚∀゚)
どうやらこういう事だったらしい。
あの夏の終わり、ちょうど俺たちがプレゼントを送った頃、タカさんの会社は事務所を移転した。
その引っ越しの最中に俺たちが送った荷物が届いたらしく、
未開封のまま社長の荷物として片付けられてしまったようなのだ。
そのまま月日は流れ、昨年末の大掃除の際に社長の荷物の中から未開封の包みが出て来た。
しかもスタッフ宛の荷物だ。
開封した社長は相当慌てたらしい(笑)。
今年の仕事始めの日。
タカさんにむかって。
「本当に申し訳ない!!」
「大変なモノが出て来てしまった!!」
と言って渡されたのが俺たちからのプレゼントだったというワケだ(笑)。
久しぶりに聞くタカさんの声が嬉しかった。
あの旅の感動が甦るようだった。
タカさんにとってもあの時のツアーは印象深かったという事。
あれからも変わらずガイドを続けているという事。
俺たちのブログを読んでくれた事。
今年、奥さんとミヤマクワガタを捕まえに行った事(笑)。
そして。
普段、仕事中のタカさんの様子を見る事がない奥さんが、
あのアルバムを見てとても喜んでくれた事などを話してくれた。
とにかく。
感動した。
それからメールアドレスを交換し、タカさんと交流が始まった。
あの時。
スムーズに荷物が届き、すぐに連絡をもらっていたらそれっきりだったかも知れない。
ちょっとした贈り物へのお礼の電話が、こんなにも驚きと感激に満ちたものだった経験は初めてだ。
久しぶりに二人でアルバムを開き、思い出話に花を咲かせた。
あの荷物が。
引っ越しのドタバタに紛れ、一年半も忘れられ、本当に良かった(笑)。
面白いものだね。
そして今日。
そのタカさんから荷物が届いた!。
ワクワクしながら包みを解く。
菓子折りと共に、小さなタオルハンカチで丁寧に包まれていたものは…。
真っ白なウミウサギ貝!!!!
なんて美しいんだろう!!!!
見た瞬間に鳥肌が立った。
最近、ビーチコーミングにいそしんでいたというタカさんが、屋久島の海で拾って来たものだ。
おそらく奥さんと浜辺を散策しているのだろう。
その光景が目に浮かぶ。
動物好きならではのセレクト。
様々な想いが伝わる屋久島の貝殻。
貝殻は海の宝石。
それは生命の証。
男性からのプレゼントがこんなに嬉しかった事ってあったかな(笑)。
あの旅の思い出が、より輝きを増した出来事だった。
色々な事に感謝。
タカさん。リカ。
本当にどうもありがとう。
あーーーー!!!!
屋久島行きたい!!!!\(^o^)/
それでは過去記事のリンクです。
ではではまたd(^_^o)。