前回の小仏城山で炊飯のブログ。

 

今回はその炊飯の詳細です。

エバニューチタンアルコールストーブ
構造がシンプルで軽量。
ガスバーナーのような音が無く静かです。


うまく使いこなしたくて家でも使ったりしてます。

 

小学生の頃、遠足でカレー作って炊飯しました。

屋外で炊飯したのはそのときくらいかな。

その後の学生時代の山岳部ではいつもアルファ米でした。

きつい合宿を思い出す味です。

そのせいかどうなのかはわかりませんが今もアルファ米は苦手です。

現在はインスタント食品の技術や味のレベルも向上してますので、山で手軽に美味しいものを食べられます。
でも山で炊き立てご飯を食べるのも贅沢で楽しいんですよね。

付属のアルコールスタンドDXセットを使いました。


画像右のパワープレートは使いません。
熱を篭らせてアルコール気化を促進させるプレートです。
使うと火力が強くなりますがその分燃料を消費します。

使う鍋はモンベル「アルパインクッカー ディープ11」です。
フタに蒸気抜きの穴がなければ何でもOKです。
後日のブログに書きましたが穴があっても問題ありません。

 

2合炊きます。


米2合の量(重さじゃないですよ)は通常米だと360cc、無洗米だと340cc。
水の量は400~440cc。
正直、水は多少いい加減でも大丈夫です。
米1合に対して水200~220ccと見ておけば、3合でも4合でも。

米は30分以上水に漬けておきます。

計量した米をペットボトルに入れ、水を入れキャップを閉めて振って洗い、水だけ捨てます。

これを数回繰り返し、少し水を残してキャップをしておきます。
それで米が吸水してくれます。

事前に使う鍋に計量した米+水を入れて水位の目安を覚えておくと楽です。

「アルパインクッカー ディープ11」は、2合のときは取っ手のリベットの下のあたりが目安でした。

ペットボトルから米粒を出すとき濡れて内側にへばりつくので更に水を入れて振って流し出し、その水で鍋の目印に位置になるように調整するとよいです。

アルコール50~60ccをストーブに入れ火をつけます。
30秒くらいで火が安定するので鍋を置いて炊飯開始です。

これは家で炊いたのですが吹きこぼれが周囲に散るので風防を置いてます。

アルコールバーナーの火力はガスバーナーでいう中火くらいです。

このチタンアルコールストーブ、炎の範囲が広くて鍋の取っ手のラバーが溶けちゃいましたのでご注意。

 

無風状態だと5分ほどで沸騰します。
フタを開けて沸騰を確認します。


屋外で風があったり気温が低かったりするともっと時間がかかると思います。

また炊く米が多ければ当然水も多くなるので時間がかかります。
逆に1合だと早く沸騰します。

基本はここです。

「沸騰してから」の時間です。

中火で10分、弱火で5分が目安なのですが火力調整ができないアルコールバーナーです。

トータル15分とし、前半中火、後半弱火と考えます。

沸騰してしばらくは吹きこぼれが出てきます。

フタが浮かないように水を入れたケトルなど置くとその水も温まるので後で沸かすときに燃料節約にもなります。


おかず用の缶詰などをのせるのもよいでしょう。


前回小仏城山で炊いたときはこれを重石にしました。
結構温まります。

 

沸騰するまでの時間にもよりますが沸騰後6~8分経つと燃料がなくなり火が消えます

一旦鍋を下ろしてアルコールバーナーが冷めるの待ちます
チタンは火が消えると1分くらいで触れるくらいまで冷めるのでアルコール10~15cc入れてまた火をつけます。

アルコールの火は見えにくいので消えてなければ手をかざすと熱いです。

いきなり素手で触らないで下さいね。


今度はスタンドをはずしバーナーに直接鍋をのせます。


こうすると上側の穴がふさがり下段の穴の火だけになるので弱火になります。

アルコールの消費もゆっくりになります。

ここで先ほどの沸騰してから火が消えるまでの時間を「トータル15分」から引いた分、弱火にかけます。

6分で消えたら残り9分弱火、8分で消えたら残り7分弱火、という具合です。

時間になったら蒸らす前に思い切ってフタをあけ味見をします。

画像の赤い部分(ど真ん中じゃなく、色のついたドーナツ状のところですよ)のご飯をちょっと食べてみて美味しければそのままフタをして10分くらい蒸らします
寒いときはタオルなどで鍋ごと包んで冷めないようにしましょう。

5分くらいの蒸らしでも食べられますがやっぱり蒸らし時間は重要ですのでちょっとガマンしましょう。

失敗のときは明らかです。
米に芯が残り生っぽくて「ガマンして食べれる」という代物ではない状態になります。
火力が弱かったり風が強かったりして最後まで完全に炊ききれてないのです。

そんなときは水を30~50cc程度ご飯に振りかけてフタをしてもう一度中火(弱火じゃないです)にかけます。
3~5分くらいしっかり沸騰させ、さらに5~10分蒸らせば復活できます。

味見の時点で「なんとなく堅いかな?まあいいかな~?」とわずかに自分の好みと違った場合はペットボトルのキャップ一杯程度の水を振りかけて1~2分弱火(こちらは弱火でOK)にかけてから蒸らすと大抵成功します。
(日本酒もいいという説もあります。)

「堅いご飯は食えなくても軟らかいご飯はなんとかなる!」と山の本で読んだことがあります。

でも私は、軟らかすぎるのは嫌いです・・・。

水加減はいろんな方の炊飯の記事を見ても明確に書いていない理由がわかりました。
気温やバーナーの性能などで沸騰までの時間差や、吹きこぼれる分の水分のロスもあるので必ずしも水加減は厳密じゃないようです

また「絶対、フタをあけてはならぬ!」という昔から伝わっている常識もあまり関係ないこともわかりました。

本当は「ほったらかし炊飯」を目指しアルコールバーナーに鍋を直接置いて終始弱火でやってみたのです。
できるのですが・・・

炊き上がりがいまいち。

 

やっぱり白米をふっくらツヤツヤに美味しく炊きたかったのです。

いろいろ実験して途中で火力を変える方法失敗したときの復元方法も考えました。

五徳をつかったりトランギアなどの火力調整できるアルコールバーナーだと、また違った炊飯ができると思います。

ガスバーナーでしたら後半の弱火にするという同じ方法で美味しく炊飯ができると思います。
火力が強いし調整が可能なので断然成功率が上がるはずです。
いつかやってみてブログにしたいと思います。

そうそう、この方法は無洗米のほうが炊き上がりも良く美味しい気がしました。

今度、友人家族とファミリー登山をするので量の多い炊飯も挑戦してみます。
山で食べる炊き立てご飯、最高!幸せですよ~♪
 


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