美術作家 肥沼義幸の制作日記 -998ページ目

ネズミ☆ハウス


美術作家 肥沼義幸の制作日記


6月の半ばの事。

ライクスの食堂脇で食事をとっていると10数羽の

鶏の子供がお母さんの後を追っかけていて、

「まぁなんと、かわいいね~」と友達と話していた

す。



美術作家 肥沼義幸の制作日記



美術作家 肥沼義幸の制作日記


数日後、僕が「今日は鶏の子供いないねぇ~」と

尋ねると、友人は「この場所は運河に面しているで

しょう。夜、大きなネズミがやってきて、全て食べ

ちゃったみたいよ。」と教えてくれました。

う~ん、厳しい弱肉強食の世界だなぁと思っていた

です。


そして、先週の事なんですが、制作を終えて深夜に

帰宅して、まずはお疲れの一杯のビールを取りに

行こうとキッチンの電気をつけると、4メートル先の

暗闇にさっと横切るような影が見えたのです。

最初は幻影か?いや、目が疲れているのかなぁと

思いました。


翌日の朝トイレに入っていると、なんと黒い影が

さっと、トイレのドアのわずか1センチ弱の隙間から

入ってきたのです。僕は不覚にも悲鳴をあげそうに

なりました。一瞬の出来事だったので、ゴキブリか?

とも思ったのですが、いやあれは違う、昨夜見た

影はネズミの子供だと気がつきました。


その日の夜、制作を終えて帰宅してキッチンに

向かうと・・・いましたネズミの子供が!!!

僕を恐れている様子はなく、1メートルぐらい

近くによっても逃げる気配はありません。

僕はしばらく観察を続けました。まだ子供で

しっぽの長さを合わせても4センチもないぐらいの

大きさで、動き方が面白くて玩具みたいな印象を

受けました。その後5分ぐらい見ていると、

冷蔵庫の下の隙間からなんともう一匹の子供ネズミ

が現れました。。。


僕は、この状況はまずいと確信し、翌朝オランダ人の

フラットメートに相談すると「私も見たわ。アムスは

運河があるので、たくさんのネズミが住んでいて特に

夏場、暖かくなると頻繁に現れるのよ。」

と言っていました。

僕は漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部で

承太郎と仗助がスタンド能力を身につけてしまった

ネズミを狩りにいく話を思い出しました。

僕は、時を止めてオラオラオラオラオラオラオラ!!!

とはできないので、早速インターネットでネズミの

生態と対処の仕方を調べました。

ネズミ捕りばね式、粘着テープ捕獲、殺鼠剤、

電磁波、超音波・・・いろいろありますね。


どうやら、完全な駆除はマンション住まいという

状況から考えて出来ずに、食べ物を扉つきの

棚に全てしまい、綺麗に掃除するという案が

一番効果的でネズミを殺すよりも、入ってこない

ようにするのが一番効果的だと学びました。


それで、早速フラットメイトと協力して徹底的に

掃除をしてみました。

しかし、3人ともが翌日には再びネズミを見かけ

しまい、なんだか面白くて笑ってしまいました。

しばらくは鶏同様、僕らもネズミとの攻防戦が

続きそうです。


新作のペインティングにはネズミが登場するかも

しれません。