セラミックの作品
4ヵ月前から油彩の作品と平行してセラミックの作品を
作っています。というのも、僕の作品に現れる人物を
立体にしたらどうなるのか?絵画上の人物と空間の
関係性などなど・・・疑問があってのリサーチです。
最初、粘土を手に取ったとき、思った以上に自然に
手が動き、形が作れるのに驚いて、とにかく今は
なにもコンセプトを考えずにどんな作品でも作って
みようと思いました。
このような手で持ち運びができる作品を40点ぐらい
作りました。セラミックの工程は、粘土で形を作り→
乾燥→窯で素焼き→色つけ→窯で2度目の焼き→
完成。と非常に長い工程を経て作られます。
800度から1100度の窯の中で作品は、時に割れて
しまうこともあるので無事に作品が現れた時の感動は
非常に大きいです。
絵画は最初から最後まで画家とキャンバスの1対1の
作業ですが、セラミックや版画の作品は窯やプレス機
などの媒体が入ってくるので、時に個人では限界がある
イメージの壁のようなものを、上回って作品が出来
上がることがあるのが面白みの1つだと思います。
しかし、このタイプの作品はたくさん作ったので、
今度はまったく違ったアプローチの作品に取り組もう
と日々模索中です。