美術作家 肥沼義幸の制作日記 -996ページ目

セラミックの作品

4ヵ月前から油彩の作品と平行してセラミックの作品を

作っています。というのも、僕の作品に現れる人物を

立体にしたらどうなるのか?絵画上の人物と空間の

関係性などなど・・・疑問があってのリサーチです。


最初、粘土を手に取ったとき、思った以上に自然に

手が動き、形が作れるのに驚いて、とにかく今は

なにもコンセプトを考えずにどんな作品でも作って

みようと思いました。



美術作家 肥沼義幸の制作日記



美術作家 肥沼義幸の制作日記



美術作家 肥沼義幸の制作日記


このような手で持ち運びができる作品を40点ぐらい

作りました。セラミックの工程は、粘土で形を作り→

乾燥→窯で素焼き→色つけ→窯で2度目の焼き→

完成。と非常に長い工程を経て作られます。


800度から1100度の窯の中で作品は、時に割れて

しまうこともあるので無事に作品が現れた時の感動は

非常に大きいです。

絵画は最初から最後まで画家とキャンバスの1対1の

作業ですが、セラミックや版画の作品は窯やプレス機

などの媒体が入ってくるで、時に個人では限界がある

イメージの壁のようなものを、上回って作品が出来

上がることがあるのが面白みの1つだと思います。


しかし、このタイプの作品はたくさん作ったので、

今度はまったく違ったアプローチの作品に取り組もう

と日々模索中です