数学記号の表 Ⅻ【下素】算術記号
数学記号の表 Ⅺ【後盗】微分積分 算術記号 記号 意味 解説 {\displaystyle +} 正符号 xの反数(加法に関する逆元)を表すために負符号を用いて−xと記す。反数を与える演算を負符号で表すことに対応して、x自身を与える恒等変換に正符号を用い、その結果を+xのように表すことがある。 {\displaystyle -} 負符号 {\displaystyle +} 加法 x+yはxとyの和を表す {\displaystyle \sum } 総和 {\displaystyle \sum _{k=1}^{n}a_{k}:=a_{1}+a_{2}+\dotsb +a_{n-1}+a_{n}.} と定義され、その極限として定まる無限和を {\displaystyle \sum _{k=1}^{\infty }a_{k}\equiv \lim _{n\to \infty }\sum _{k=1}^{n}a_{k}} と書く。またある命題P(x)があるとき、P(x)を満たすような各kについての和を取ることを {\displaystyle \sum _{P(k)}\,a_{k}} と書く。 {\displaystyle -} 減法 x−yはxとyの差を表す。通常、yの反数−yを用いてx+ (−y)と定義されている。 {\displaystyle \pm } 加法と減法 x±yはxとyの和と差を表す。 {\displaystyle \times } 乗法 x×yはxとyの積を表す。中黒を使ってx·yと書いたりアスタリスクを使ってx*yとも書く。特にアスタリスクは多くのプログラミング言語において乗法の演算子として用いられる。 {\displaystyle \cdot } {\displaystyle *} {\displaystyle \bullet ^{-1}} 乗法逆元 {\displaystyle \prod } 総乗 Σ はたくさんの加法を一挙に表すものであったが、Π はたくさんの乗法を一挙に表すものである。 {\displaystyle \prod _{k=1}^{n}a_{k}=a_{1}\times a_{2}\times \dots \times a_{n}.} 他の記法のバリエーションも ∑ に同じ。 {\displaystyle \div } 除法 x÷yはxをyで割った商と剰余の組か、あるいは商を表す。x÷yの商はしばしば分数x/yで表され、また斜線自体を商を与える演算子と見なすことがある。多くのプログラミング言語においては商を与える演算子として/が定義されている。 {\displaystyle /} {\displaystyle !} 階乗 n!はnの階乗を表す。 {\displaystyle \delta _{ij}} クロネッカーのデルタ i=jのとき1、i≠jのとき0。通常は総和の中に現れる。 {\displaystyle \lfloor \bullet \rfloor ,[\bullet ]} 床関数 {\displaystyle \lfloor x\rfloor }はx以下の最大整数を表す。 {\displaystyle \lceil \bullet \rceil } 天井関数 {\displaystyle \lceil x\rceil }はx以上の最小整数を表す。 {\displaystyle {\binom {n}{k}},\,{}_{n}C_{k},\,C_{k}^{n}} 二項係数(組み合わせ) 通常は括弧書きで表される。C を使った記法は様々なバリエーションがある。 合同算術・初等数論