4年間の付き合いに終わりの日が来ました。

4年ってなかなか長いです。私の教員人生では最長記録。

ご縁・・・としかいいようがない。

 

 

 

 

彼とのお別れが近づくに連れ、どうしてこの子だったのかな、と考えていたら、

彼は私(自分のこと)だった!

ということに気付きました。

 

 

年子の弟に、親や祖父母の目と手を取られ、家庭内で孤立していた彼。

=3歳下の弟に、母親の目と手を取られ、家庭内で寂しかった私。

 

 

彼に寄り添うことで家庭の中で寂しかった私を癒やしていたのかもしれないのです。

 

 

 

お別れを意識してなのか、2月後半からの彼はとてもおとなしく、最後の指導日は更におとなしく、別人のようでした。

おそらくお母さんにも、担任の先生にも「Tomomi先生の授業は今日が最後だよ」と言われてきたのでしょう。

 

 

あとすこしでさよなら。

わかってるけど、何を話したらいいのかわからない。

いつもみたいに自然に言葉が出てこない。

・・・なんだろう、この感じ。

別れ話をするカップルみたいww

 

 

チャイムが鳴って、そそくさと帰ろうとしたから、

「ちょっと待って」 

と呼び止め。

女の子ならハグしたいところだったけど、6年生の男の子なので手を取りました。

 

子供の画像のようです

 

彼は嫌がる様子はなく、おとなしく手を握られていました。

 

 

私は、「今日が終わりなんて寂しいね。Tomomi先生は◯◯のことがずっとずっと大好きだよ」と言うと、涙がボロボロボロって流れました。 

「うん、また会おうね」

と彼は言って、帰っていきました。

自分のために泣いてくれる大人がいるって実感してほしかったから、涙はこらえず、そのまま見せようと思ってました。

 

 

2年生の頃、彼は居場所がなくて彷徨っていて

3年生で当時のT先生と「T先生とTomomi先生が君を引っ張っていくよ!!」と誓い、

5年生で今の担任М先生に引き継いだ。

「俺なんかが彼を受け持って大丈夫でしょうか」

と手探りながら、

М先生も彼をいっぱい愛してくれた。

 

 

いろんな先生に愛されて、立派に成長してよかったね。

彼は4年間…最後はかなりしっかりしたけど、それでもヒヤヒヤするようなトラブル、仕出かしは最後まで起こりました。

それでも掘り返して反省会をするよりは、

 

「仕方ないなぁ。だからって君のことが嫌いになるわけじゃないよ。でも、次からはやらないでよ」

の繰り返し。

 

 

もしかして、彼と向き合うことで、私は失敗をやらかしてしまった自分への許し方を学んでたのかもしれません。

そうやって、愛しながら許せばいいのだと。 

 

 

君がこんなにもまっすぐ育ってくれて、

本当にうれしいです。

 

まっすぐな彼だったから、私もとてもストレートな、混じり気のない気持ちと言葉が表れてきました。 

 

大事なことを教えてくれてありがとう。

ずっとずっと大好きだよ。

また会おうね。