すっかりご無沙汰しております。
本業が忙しすぎて、遠のいておりました。
今の学校に赴任して2年で
ようやく自分のカラーが出せてきたかな。
土壌を耕し、
私のやりたいこと、目指すことを一つ一つ具現化して
積み重ね、行動や結果で現れてきた
そんな感じです。
卒業式を終え、春休みに入ってほっとしてる中
この子のことは綴っておきたいな…と
思ったので久々に書きます。
🌸 🌸 🌸
今年一年間だけの指導でしたが、
場面緘黙の6年生の男の子がいました。
家では普通に話せるのですが、家の外では声が出ません。
子音だけ。
こそこそ話でささやくような声までは出るのですが
母音を伴った音声にはなりにくいのです。
同級生はみんなわかってくれているから
クラスではそれでOKだし、
全校朝会など、全校での発表の時もマイクを使って
その小さな小さな声でがんばっていました。
彼は、話すこと以外でも
持ち物管理や、提出物、
手先指先を細かく使うこと
答えのない文章を書くことが苦手で
そういうことはトレーニングしやすかった。
一つ一つ実直に取り組むので、
ゆっくりだけど成果は現れやすいのです。
ただ、声量を上げることは難しい。
そう簡単なことではないんです。
私は、潜在意識を研究するオタクでもあるので(笑)
「大きな声を出そう」
ということは、つまり
「今は大きな声を出せない」・・という状態を
強化、固定してしまう可能性を見立てました。
よく、不妊治療をやめたらすぐ妊娠した
など聞きますよね。
「べきねば」という焦り、期待、執着が
できない状態を作ってしまうのならば
一度それを取り払おうと思いました。
思い切って、声のことを話題にすることを止めてみたのです。
彼は中学受験と学校との両立もいっぱいいっぱいだったから
まずはそこを整えること。
学校でやるべきことの確認と
受験のメンタルトレーニング。
いわゆる、普通の子への指導です。
彼は私の言葉のひとつひとつを真剣に聞いてくれて
家に帰ってから
「先生が◯◯と言っていた」と
いろいろ話してくれていたそうです。
お母様から聞きました。
そうして、無事に合格して、
今年一年の自分を振り返り、
「あなたはなぜこの教室に通っていたのですか?」
と問いました。
彼の答えは
「話すことの練習」
でした。
私は、
「心の準備はかなりいいところまできてる。
あとはほんの少しの勇気だけだね。
入学して、友達と自然に話している自分をイメージしよう。
頭の中で描くだけでいいんだよ。
人間、想像できることは実現できるんだよ。」
と伝えて、3月はイメージトレーニングをしました。
「まずは呼吸。
人間が自分の意志でコントロールできる臓器は肺。
自分の意志で心臓を止めたり、消化液を出したり止めたりできないでしょ?」
最初に肺で体と心を落ち着かせる練習
つまり、深呼吸をしてから
次にイメージの練習をしました。
目を閉じます。
集中できなくても
たまに目が開いてしまっても大丈夫、と安心させました。
「朝、目覚ましで起きて
ご飯を食べ身支度をする
決めた時間に家を出て、
駅に着く
電車は少し混んでいるけど
乗り換えもスムーズにできた
ちゃんと学校のある駅で降りると
同じ制服を着ている子どもがたくさん歩いてる
その中の一人であなたは歩き
学校について門をくぐる
昨日の入学式で入った教室に辿りつき
自分の席に着くと、隣に自分と似たタイプの友達がいて
恥ずかしそうに「おはよう」と言ってくれた
あなたもそれに合わせて自然に「おはよう」って声が出た

それから、あなたは全く自然に友達に声をかけられる世界に変わりました
・・・・どう?
イメージできた?」
一回目は、「うーん・・・なんとなく?」
二回目は、「多分できた」
と彼は答えました。
「これで大丈夫!
家で練習出来たらしてみてね。
もちろん忘れちゃってできなくても
問題なし。
きっと大丈夫だから!!」
私はヒプノセラピストでもあるので、
6年生の教え子には、最後のプレゼントとして
このヒプノの手法を使ったイメトレをプレゼントしています。
必要としてないかな?と感じる場合もあるから、本当に人それぞれ。
その時の直感、流れで行います。
ヒプノというと、
何それ?
怪しい…
と思う人もいるかもしれないけど
イメトレといえば、全然平気!
怪しくない😂
っていうか、実際イメトレですからね。
彼の妹がまだ在校生で通うから、
何かのタイミングでお母様に会って、
彼のその後を聞けるのが
今から楽しみです😌💕
年間30時間程度の特別支援教室で
6年生を1年間だけ担当するって
信頼関係を結ぶのがすこし難しい。
そう思っていたけれども、
「30時間もある」
そう思って苦手意識を払拭できてきました。
何ヶ月だろうが、何年だろうが
目の前の子どもの可能性を信頼して
向き合っていくだけ。
そこに気づかせてくれてありがとう。
大丈夫、あなたならきっとできるよ!