1月。

中学受験をする子でも、

3学期始めの書初めを含む

最初の数日間は登校することが多いのですが、

彼は来ませんでした。

 

そして、そのまま受験期間へ。

 

 

 

祈るような気持ちで待っていたら、

第二志望に合格できた!

という吉報が!!!

 

第一志望の御三家中とはご縁はありませんでしたが、

第二志望もかなりの人気校です。

しかも徒歩圏!

 

ご両親としては、一番望んでいた結果になったと

喜んでいらっしゃいました。

 

 

空気が読めない彼は(笑)

友達や下級生に「どこに受かったの?」と聞かれたら

大きな声で「○○中学!」

と答えていました。

 

 

2月4日頃から、満を持して登校再開した彼は、

しばらくはっちゃけていました笑い泣き

 

特別支援教室の指導は、残り3回程度になっていて、

下級生たちと「彼とどんな時間をすごそうか」と計画をしました。

 

みんなの憧れの先輩であった彼ですが、

はっちゃけモードで、台無しです(笑)

でも、それもいいかな・・・と思いました。

 

 

最後の授業が近づくにつれて、

赤ちゃん返りをするように、駄々をこねたり、

寝転がったり。

「あと○回で終わっちゃうんだよねぇ」

とかみしめながら。

 

 

新しい中学も楽しみだけど、

小学校が終わっちゃうことが悲しい

と、毎日家で話していたそうです。

 

 

 

最後の時間、下級生は彼に手紙を書きました。

彼は手紙だと思いが伝えきれないから、自分で話したいと言いました。

 

彼は、同じグループで学習した下級生たちに

「しゃべりすぎに気をつけろよ」

「6年として、とにかくがんばれよ」

などと、伝えていきました。

 

 

彼に対して、

最後に何がしたい??リクエストは?と聞くと


なんと

「お金の模型をバラまいてみたい!!!!」



 

 

みんなで望みをかなえてあげました笑い泣き

 

背伸びをして、急成長してきた彼じゃなくて、

心底等身大の彼は、これだったんだな・・・。

 

たくさん写真をとって、

現像して手紙と一緒にプレゼントしました。

 

 

 

あんなにつらい思いをたくさんしてきて。

文字通りの地獄を見てきたと思うけど、

 

地獄を天国にまで変えて、

ここまで学校が好きになって、

幸せな気持ちで小学校生活を締めくくることができたこと。

 

中学校も小規模校で

発達の課題にも親身になってくれる学校に決め、

こんなにも素晴らしい形で未来へのバトンを繋ぐことができたこと。

 

 

なかなか、こんなサクセスストーリーに出会えることは

ないような気がします。

 

 

彼のがんばりが、

他の誰かの希望に繋がってくれるといいなと思って、

長い物語の筆をおきたいと思います。

 

 

ありがとう。

あなたに会えてよかった。