観光に全く興味がないので、
旅行に行かない派
なのですが(笑)
三男が
「おれ、旅行に行ったことない」
と言い出しまして
確かに、
しばらく旅行らしい旅行はしてないので、
飛行機に乗って出かけることに。
で、観光地にて
HSPの三男もあんまりいわゆる観光地を見て「わー♡」みたいなのはないし、
ホテルのしつらえとかを喜ぶものの、
観光地でやりたいと思えることも少ないみたいなので(笑)
かろうじて遊覧船みたいなものに乗ったのです。
で、出来事はそのとき起こりました。
私たちの後ろに
座った大学生(男子)が、
持っていた未開封に近いペットボトルを落としたのです。
落とすだけなら、
よくあることでしたが、
悪かったのは、
大学生の隣に座っていたおじさんが
ペットボトルの落下に
いちゃもんをつけたんですね。
大学生がペットボトルを落としたことに、最初、周囲は全く気づかなかったのですが、
おじさんの
「なんだ!おらぁぁぁ!!!」
という声で、乗船してウキウキしていた船内が一瞬凍りついた!
が、なんというか
それは一瞬で
すぐにまるでなにもなかったかのような
和やかな空気に戻りましてね、、
その出来事の成り行きを気にしているのは、おそらくわたしだけになりました。
わたしは、
もう気になって気になって仕方なく
その怒っている人が
どんな顔をしていて、
怒られた大学生がどんな表情でいるのか
チラッと見ると
(後ろだったので、じっくり見るわけにはいかなくて)
おじさんは真っ赤な顔をして大学生を睨みつけており
その横で奥さまはニコニコしていて
大学生は、蛇に睨まれたネズミ🐭のようになっていました。
HSPセルフチェックテストの中に、
・たとえ自分に向けてではなくても、
人の怒鳴り声が耐えられない。
といったニュアンスの設問があります。
この通りだとするならば、
私はこのとき、
おじさんに怒鳴られ、真っ赤な顔で威嚇する声に耐えられなくなっているはずなですが、、、
違いました。
耐えられない、と言った簡単な気持ちではなかったんです。
耐えられないという気持ちもあります。
でも、もっと細かいんです。
なんか面白がっているんですね。
人が感情をあんなにあらわにする状況をです。
もちろん、偶発的にペットボトルを落としてしまった大学生はとても気の毒だなぁとは思いました。
手からなにかが落ちるなんて、
避けられないこともありますから。
私が面白がって見ていたのは、
そのおじさんはもちろんですが
それ以上に興味を引かれた方がいらっしゃいました。
その奥さんです。
その奥さんは、
まるで「なにが起こった?」くらいの微笑みをたたえいてことです。
私ならば、間違いなく夫を人前でたしなめるであろう場面です。
「そんなに怒らなくても、、」と。
そして、
怒りを向けた大学生に向かって
「すみませんね、、」と会釈くらいするんじゃないかと思います。
でも、、
なんというか
夫が悪いわけないと
超然としている風でもないんです。
見えてない。
まさに、見えてないというのがピッタリなんです。
船中が凍ったその夫の怒鳴り声を
一人だけ全く聞こえてもいないみたいな。
だから、
その顔真っ赤にしてビールを飲み始めたご主人が、その奥様の写真を打って変わったうニコニコ顔で撮影し始めたとき、
腑に落ちたのです。
なるほど、
これが一般的な注意力レベルか、、、!
と。
隣に座るご主人が
一人でビールをガブガブ飲みながら(いや、その観光船の中で、そんな真昼間から持ち込んだビール飲んでいる人はその人くらいだと思う。)
学生のよくある失敗をネチネチ咎めていても、平気でニコニコしていられるのかー。
その全てに驚きしかありませんでした。
ここまで低いのか。という驚きです。
もちろん、かんがえましたよ。
なにかあのご主人に
特殊な事情があるんじゃないか?
と。。
だから、あの奥さまは
あんなにおおらかに
見逃して許しているのかもしれない。と。
でも、たぶん違うんです。
見逃して許しているという表情は、
もっと慈しみのある顔です。
彼女のは、
ただのニコニコだった。。
旅先でも、
一個もHSP要素の観察から離れられない自分も、興味深いです笑
怒っている人を反面教師として捉えている、という簡単な話ではないとわかった出来事でした。
怒っている人のことを、
じっくり見たい
でも、HSP的ビビリ体質からいえば、
怒っている人は不愉快です。
そして、そのどちらをも感じている。
さらには観察していたら、
怒っている人の周囲の人も興味深くて、
さらにその方への感情も複数発生していました。
それらのすべての感情で
気持ちが千々に乱れましたが、
もう面倒になってしまったので、
それらの情報には関わらないことにして、
あとは三男との遊覧船を楽しみました♡
そろそろ旅も終わります。
明日
東京に帰ります!
ではまた