黒田博樹投手 引退記者会見全文 | カープ・ドランク・ロックンロール

本日、
黒田博樹引退会見が執り行われ、

球団ホームページ上でアップされた
黒田博樹引退会見全文。



おそらく
来年以降は
削除されているであろうと思い、

以下に保存しました。







いつしか

黒田博樹のことを思い出したら、

9月10日を思い出したら、

ここへ戻ってみようと思います。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


黒田博樹投手 引退記者会見

11月4日(金)、
今季限りでの引退を発表した黒田博樹投手が
引退記者会見を行いました。
また、黒田博樹投手の背番号「15」が永久欠番となります。




≪黒田博樹投手コメント≫

まだ実感はないですけど、
時間が経つにつれて、
引退したんだなとやっと感じ始めているところです。
 
ホッとしたのが一番ですし、
なんとか今年一年、多少の怪我はありましたけど、
怪我なく少しでもチームに貢献できたかなという
その安心感のほうが強いです。

初めての日本シリーズが最後の登板になりましたが、
結果的にはチームが日本一になれなかったので、
やっぱり悔しい思いもありますけど、
自分の中では出し切ったという充実感はあります。
 
第7戦までいけば、
当然自分が投げるつもりではいましたし、
日本一になるために投げたいなと思っていましたけども、
こればっかりは勝負事なので、
なかなか自分の思った通りにはならないなと
最後の最後で
そういう勝負の厳しさを思い知らされたかなと思います。

本当に出来過ぎの野球人生だったと思いますし、
最後はこういうかたちでリーグ優勝もできましたし、
自分の中では本当に満足できる野球人生だったかなと思います。

日本シリーズのあと、そんなに時間はなかったですが、
チームのみんな一人ひとりに
「ありがとう」という気持ちを伝えさせてもらいました。

新井とはよく会っているので、
彼もまだあんまり
実感が沸いていないんじゃないかなと思いますけどね。

最後の一球については、
まさかそのボールが最後の一球になるとは思ってなかったんで、
そういうことを考える時間と余裕もなかったですね。 

僕自身は
やっぱりもう少し長いイニングを投げたかった
という気持ちもありましたけど、
結果的に大谷選手を打ち取るかたちになって、
最後いい思い出になったなと思います。

カープでは、
一球一球がすごく充実していましたし、
苦しい中でも、
カープファンの方々の声援を背中に受けて
マウンドに上がることができて、
充実感と幸せな気分にさせてもらいました。 

本当にカープに帰ってきて、
今年優勝できて、
最高の締めくくりができたんじゃないかなと思っています。

現役生活で特に印象に残った試合は、
なかなか決めることはできないですけど、
今現時点で考えつくのは、
やっぱり今年のリーグ優勝を決めた試合でマウンドにいられたことが、
僕の中では大きかったかなと思います。

入団したときに、
今のこの日はまったく想像もできなかったですし、
まさかプロ野球生活が20年間も続くとは思ってなかったんで、
不思議な感じですね。 

苦しい思いをしたから成長できたと思いますし、
たくさんの人に携わってもらって、
その中で成長してこられたと思うので、
自分にとってはすごく大事な時間だったんじゃないかと思います。

メジャーに行く決断をしたとき、
自分で決めたことなんですけど、
やっぱりこのチームを離れるというのは寂しい気持ちだったので、
涙が出たんじゃないかなと思います。 

ファンの人の声援なり、
応援がないとプロ野球選手は成り立たないと思いますし、
そういう声援の中で頑張ってこられたという思いもあるので、
やっぱりファンの人の存在が
最後の最後まで僕の中では大きかったなと思います。 

旧市民球場のときのこともすごく鮮明に覚えていますね。

アメリカでの現役生活も、
常に一球一球気持ちを込めて投げてきましたし、
それだけにどこの球場であっても、
どういうチームのユニフォームを着ていても、
僕の中ではめいっぱい投げてこられたかなと思います。 

打球が頭に当たった時は、
死んでしまうんじゃないかという恐怖感の方があったので、
その後の野球生活を考える余裕がなかったです。

それでもマウンドに立って苦しむ中でも投げ続けられたのは、
自分なりの責任感というか、
契約した以上、チームのために投げ続けないといけない
という気持ちもありましたし、

プロ野球選手である以上は、
ファンの人の前で
しっかりとしたパフォーマンスを出さないといけない
という気持ちが強かったと思います。
 
完投するという気持ちは常に持っていたので、
メジャーの後半は自分の思った通りのピッチングは出来ない
という悔しさも当然ありました。

ただそれを受け入れないと次には進めないと思っていたので、
常に自分との葛藤がありました。

ピッチャーである以上は
8回9回まで投げ続けたいという気持ちが常にあったので、
それが晩年出来なくなってきて、
自分の中でこういうピッチャーでいいのか
という葛藤は常に持っていました。 

体の状態は自分の中で受け入れて、
それでも結果をどうやって残すか
ということを常に考えてやってきたと思います。

僕はカープに入っていなければ、
間違いなくこれだけの野球人生を送ること出来なかったと思うので、
ほんとにカープに入って良かったなとつくづく思っています。

来年のチームには、
当然そう簡単ではないと思いますけど、
リーグ連覇をして、
またもう一度日本一にチャレンジしてもらいたいなと思います。
 
力のある選手がいっぱいいますし、
まだまだこれから伸びていく選手もいるので、
慢心だけせずに頑張ってもらいたいなと思います。

新井は、あのままのプレーをやればいいいと思いますし、
それが自然とチームの力になって、
また若い選手の力になっていくと思います。

今後については全く考えていないです。
とりあえず野球から離れてゆっくりしたいなと思っています。 

少し野球から離れれば、
自分がどれだけ野球が好きだったのか、
またそういう気持ちもわかってくると思うので、
ちょっと離れてゆっくりしたいなと思います。

背番号15の永久欠番については、
最初聞いた時に、自分の中で鳥肌がたちました。 

北別府さんをはじめカープのOBの諸先輩方、
たくさん素晴らしい選手がいる中で、
僕の背番号が永久欠番になるというのは、
すごく恐縮する気持ちとともに、
ファンの人、いろんな携わってきていただいた方のおかげで
15番という背番号がこういう結果になったと思っているんで、
それはほんとに僕個人というよりも、
みなさんの背番号かなと思っています。 

もしかしたら今後、
15番という背番号を見たときに、
今年の2016年のリーグ優勝を思い出してくれる人がいたら、
それで僕はすごく幸せかなと思います。

明日のパレードは、
今まで経験がないことなので、
どういう感じか全然想像つかないです。

本当にファンの人のおかげで、
日本でもアメリカでもたくさんの人に応援していただいて、
そしてまた、最後にカープファンの前で投げることができて、
優勝も経験させてもらって、
みなさんのおかげで本当に素晴らしい野球人生と、
最後の一年になったと思います。 

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


背番号15は、優勝の証し


ありがとう、黒田博樹

にほんブログ村