141.黎明の刻(とき)
今年の3月、貴州省威寧の草海という湖(湿地帯)に行きました。
貴州省というのは、中国の南西部にあります。
貴州省省都・貴陽から威寧まで、別の撮影場所を経由して、車で10時間以上もかかりました。
もともとロシアからの渡り鳥を撮りに行ったのですが、その鳥については、次回に譲ることとして、今回は、草海で過ごした黎明の刻を、写真にしてみたので、紹介したいと思います。
威寧では一泊しましたが、夕日と次の日の朝日を撮りました。
先ずは、朝日が昇る前に撮った作品からどうぞ。
「黎明の刻」の静けさが伝われば、嬉しいです。
上の写真は、1枚目とほぼ同じ時間帯ですが、湿地の向こうに霧が出ているのが分かると思います。
下の写真は、同じ場所から別の角度を撮った写真です。
朝日が出る前ですが、すでに湿地帯が赤く映し出されつつあります。
朝日が昇ってきました。
朝日が昇った後、湿地帯はこんな風に色づきました。
以上、紹介したのが、草海で迎えた早朝です。
実は、その前日の夕方、同じ場所の逆方向で、夕日を撮るために、スタンバイしていました。
この日は、小雨が降ったり、曇ったり、時に日が差し込んだりと、とても落ち着かない空模様でした。
そうしたときに、突然天から光芒が降ってきて、とても感動したことを覚えています。
下の写真では、光芒を背景に、一人の農夫が畑を耕していることが確認できると思います。
ぼくにとっては、とっても神秘的な時間で、天が特別に用意してくれた光景に思えました。
日が暮れてくると、草海(湖)が金色に染まりました。
次の日の早朝と同じように、静かな時間の流れを感じました。
上の写真の農夫は、日が暮れると労働を終えましたが、次の日の早朝、日が昇ってくるとともに、労働を始めました。
つまり、なんとこの農夫は、日の出とともに労働を始め、日が沈めば労働を終える、そんなリズムで生活をしているということなのです。
本当に感動的でした。
夕日と朝日は、下の写真の真ん中左の方に写っている楼閣から撮影しました。
昼間に船から撮ったものです。
次回は、渡り鳥の紹介です。
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