韓国にとってのベトナム戦争 | 田口裕史のブログ

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 かつて、韓国軍はベトナム戦争に参加した。そのときの韓国軍の暴虐を批判的に振り返ろうとする動きが、韓国社会にはある。リベラル派の「ハンギョレ新聞」がこの問題を継続的に報道していたことは、日本でも比較的よく知られているだろう。以前、韓国を訪問したとき、韓国の同世代は「韓国軍もベトナムで残虐な行為をした。私たちには共通の課題がある」と私に語っていた。


 ソウルにある“Center for Peace Museum ”(英語版はこちら )が推進している平和博物館運動も、そうした市民の動きの中から生まれたきたものだという。

 彼らがテーマとしてとりあげるのは、韓国軍によるベトナム民間人虐殺や枯葉剤被害といった問題に加え、「慰安婦」被害をはじめとする日本の植民地支配と侵略に起因する諸問題や、原爆・核問題、朝鮮戦争、そしてイラク戦争…と幅広い。「戦争」という究極の暴力によって苦しみを与えられた人々に思いを馳せることで、日常レベルから平和の構築を模索しようというのが彼らの考えだ。


 上記サイトには、平和博物館建設推進委員会の責任者のインタビュー が公開されている(ヤフーのウェブ翻訳 や、インフォシークのウェブ翻訳 にかけると、日本語で読めます)。日常から権威主義的文化を駆逐し、平和への感受性を育てること―、問題の本質を見極めようとする志向性に私は共感を感じた。ぜひお読みいただきたい。


  「韓国は“反日”ばかり」と言う人がいる。しかし、こうした韓国の市民たちの奥深い豊かな動きを見ていると、否定的な歴史事実から目をそらそうとする日本の言論が、じつに醜いものと実感されてくる。

 しばらく韓国に行っていないのだが、いずれ一度、センターを訪問してみたいと思う。