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HSS型HSP×アダルトチルドレンの私が気づいた、家の空気のつくり方
中2の息子と、今はかなり良好な関係を築けるようになった。
思春期だから、反抗的な態度だってある。
部屋にこもる日もある。
でも、必ず挨拶はする。毎日くだらない雑談もする。
見たいテレビがあると、「お母さん、一緒に見よう」って誘ってくれる。
その瞬間、「ああ…ここまで来たんだな」って思う。
でも正直に言うと、小3〜小5の頃は、本当に大変だった。
今日はそのことを、書いていきます。
毎朝「今日は何もありませんように」と祈っていた
あの頃の私は、毎朝どこかでそう思っていた。
学校から電話がかかってくる。
担任の先生からスクールカウンセラーを勧められる。
癇癪が激しくて、家の空気はずっと張りつめていた。
私自身も、限界だった。
産後以上に髪の毛が抜けた。
胃がずっとキリキリしていた。
学校からの着信音が鳴るだけで、心臓がギュッとなった。
周りの親子は、なぜかみんな「ちゃんとして」見えた。
なのにうちだけ、なんでこんなに大変なんだろうって。
「育て方が悪いのかな」 そう自分を責めることが、日常的にあった。
「安全基地をつくろう」と思ったこと
関係性が変わりはじめたのは、ある考え方に出会ってから。
心理学で言う安全基地(セキュアベース)という概念だ。
「この人の前では、安心していい」と感じられる存在のこと。
子どもは、安心できる場所があるからこそ、外の世界に挑戦できる。
逆に、家でも緊張していると、神経がずっと休まらない。
これを知ったとき、ハッとした。
私は、支配的で過干渉な祖母と母のもとで育った。
だから無意識に、自分がされてきた関わり方を、息子にもしていたんだと思う。
- 先回りして口を出す
- 細かく管理する
- 不安から、何度も確認する
- 本人のペースを待てない
全部、心配からだった。
でもその奥には、「失敗させちゃいけない」「ちゃんと育てなきゃ」という、
私自身の不安や緊張があった。
正しいことを言っていても、伝わっていなかったもの
いくら正しいことを言っても、
息子からは「うるさいな…」という怒りが、全身から滲み出ていた。
今なら分かる。
息子は、反抗していたというより、
「神経が圧を感じて苦しかった」部分があったんだと思う。
HSS型HSPの子は、言葉以上に、空気や圧を敏感に感じ取る。
親の不安も、焦りも、思っている以上に伝わる。
だから、やめようと思った。
まずは、「安心できる家」をつくろうと。
「勉強は?」より「おかえり」を大事にする
学校で疲れて帰ってくる息子を、まずは温かく迎えようと決めた。
「勉強は?」より、「おかえり」を大事にしよう。
だって、私はそれをしてもらえなかったから。
家にいるのに、どこか気を張っていた。
家が、安心できる場所じゃなかった。
だからこそ息子には、「帰ったらホッとできる感覚」を渡したかった。
HSS型HSPの子は、学校でかなり神経を使っている。
空気を読む。周りを見る。緊張する。
普通に学校に行っているだけで、実はものすごく消耗している。
だからこそ、家まで緊張する場所になると、
ずっと交感神経がONのままになる。
小さなことで爆発しやすくなる。
あの頃の息子の癇癪や反抗も、「甘え」だけじゃなく、神経の限界だったんだと今は思う。
安心できる場所が、子どもを少しずつ変えていく
不思議なことに、安心できる場所があるだけで、
子どもは少しずつ変わっていく。
もちろん、すぐには変わらない。
何回もぶつかるし、親も余裕をなくす日はある。
でも、「この家では否定されない」「ここなら安心できる」を神経が覚えていくと、
少しずつ落ち着いていく。
実際、息子も少しずつ変わっていった。
完璧な親じゃなくていい
「ちゃんと育てなきゃ」より、「この家なら安心できる」を先につくること。
それが、思春期の息子との関係を変えた、大きなきっかけだった。
今、息子は毎日くだらない話をしながら、隣でテレビを見ている。
子どもって、完璧な親を求めているんじゃなくて、 "安心できる親"を求めているんだと思う。
そのことを、あの頃の私に教えてあげたかった。
「大丈夫だよ。完璧じゃなくていい」って。
つづく
