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「嫌な上司から逃げても、また同じような人に当たる」
そういう話、よく聞きますよね。
でも正直、私には当てはまらなかった。
転職10回して気づいたのは、威圧的な上司でも疲れるし、優しい上司でも疲れるということ。
怒鳴る人が苦手なのかと思えば、
穏やかで話しかけてくれる上司でも消耗する。
可愛がられても苦しい。
距離を置かれても苦しい。
だから、どこへ行っても「また人間関係がうまくいかなかった」になる。
ずっと「結局、私は何が苦手なの?」がわからなかった。
謎が解けたのは、子どもの頃の「役割」を思い出したとき
最近、ようやくつながった。
職場で疲れるのは、上司のタイプの問題じゃない。
子どもの頃に身につけた「役割」が、相手によってスイッチしていただけだった。
私の場合、大きく分けて3つのパターンがある。
① 祖母との間で身につけた役割:「聞き役」
祖母は話が長い人だった。
愚痴、昔話、ひとりごとのような長い語り。
子どもの私には黙って聞くしかなくて、
でも、話を聞くことで場が落ち着いた。
時々くれるお小遣いも、「役に立った証拠」みたいな感覚があった。
気づかないうちに、
「相手の感情を受け止めることが、自分の居場所をつくる手段」になっていた。
その結果、職場でもこのスイッチが入る。
- 話を聞いてほしい上司
- 感情をぶつけてくる先輩
- 距離が近くなりがちなお局さんタイプ
こういう人たちに「可愛がられる」。
「MANAさんは分かってくれる」と言われる。
でも実際のところ、ずっと相手の感情の波を受け止め続けて、神経はヘトヘト。
しかも、周りから嫉妬されたり、空気が妙にこじれることもある。
② 父との間で身につけた役割:「空気を読む番犬」
父は無口で、何を考えているかわからない人だった。
しかも機嫌の波が読めない。
子どもの頃の私は、
常に「今、怒ってる?」「話しかけていい?」「地雷はどこ?」を察知しようとしていた。
それが毎日のデフォルト設定だった。
職場でこれが発動するのは、
- 無口な上司
- 表情が読めない人
- 感情を出さないタイプ
に直面したとき。
何も怒られていないのに、勝手に緊張する。
ミスを探す。「嫌われたかもしれない」と考え始める。
神経がずっと警戒モードのまま、仕事を続ける。
③ 祖母と父の「間」で身につけた役割:「気配を消す人」
父はお婿さんだったから、祖母と父の間にはなんとも言えない気まずさがあった。
子どもの私は、その場の空気まで感じ取って、
「邪魔しないようにしなきゃ」と息を潜めていた。
職場でも、これが無意識に動く。
「ここでは目立たない方が安全」
誰と誰が繋がっているか観察する。
誰が強い立場かを見極める。
仕事の内容より先に、人間関係の相関図を読んでいる。
そこにさらに、HSS型HSPの「空気を読みすぎる特性」が上乗せされる。
だから、「疲れ方」が職場によって全然違った
これが長年の謎の答えだった。
- 可愛がられて疲れる職場
- 萎縮して疲れる職場
- 気配を消して疲れる職場
全部パターンが違うから、「結局何が苦手なんだろう」がずっとわからなかった。
「同じ上司を引き寄せている」わけでも、
「私が弱い」わけでも、「対人スキルが足りない」わけでもなかった。
相手によって、子どもの頃に身につけた役割が、自動的に切り替わっていただけ。
それだけのことだった。
「適応しすぎた」は、弱さじゃない
子どもの頃、安心して子どもでいるより先に、
周りの大人に合わせて生きることを覚えた。
その結果、いろんな人に合わせられる。
でも同時に、「本当の自分が分からない」にもなりやすい。
最近ようやく、これは役割だったんだと気づき始めている。
おかしかったわけじゃない。適応しすぎていただけ。
もし、
「どこへ行っても人間関係が苦しい」
「職場によって疲れ方が違う」
「可愛がられても苦しいし、無視されても苦しい」
そんなことを感じているなら。
あなたが弱いんじゃない。
子どもの頃、周りに合わせながら必死に生き延びてきた、その痕跡かもしれない。
つづく
