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息子の幼稚園選びが本格化してきたころ。
一気に人口が増えた地域だったので、
まず心配だったのは「入園できるのか?」でした…
願書申し込みが近づくにつれて、
私も周りも不安が増すばかり。
マンションのエントランスでママ友に会うのが怖くて、
引きこもりがちになりました。
それもしんどくなって、子育て支援センターへ。
話しかけてくれたママに受ける幼稚園を伝えたら——
「えー?あそこ、倍率めちゃくちゃ高いって聞きますよー」
なぜこういうことが平気で言えるんだろう…と、
人間不信になりそうでした。
ごく普通の幼稚園なのに、
お受験かな?というくらいのピリピリ感。
希望していた遊び系の幼稚園は、
募集100人のうち兄弟枠で80人が埋まっていて、実質20人の抽選。
万が一落ちたときのことも考えて、最終的に2園受けることにしました。
なぜ「幼稚園選び」がこんなにもしんどかったのか
幼稚園選び。
客観的に見れば、ただの入園手続きの話だ。
でも、あのころの私にとっては、
それがまるで別の何かに感じられていた。
ピリピリした空気、無神経な一言、引きこもりたくなる衝動。
これは「気にしすぎ」でも「心が弱い」でもない。
HSS型HSP×アダルトチルドレンという特性が重なったときに
起きやすいことだった。
☆場のピリピリが、自分のことのように流れ込んでくる
HSS型HSPは、場の空気を皮膚感覚で読み取る。
誰かが不安を口にしていなくても、
エントランスで出会うママの表情、
声のトーン、会話のわずかな間——
そういうものから、
無意識に「この場はざわついている」と察知してしまう。
これは、脳のミラーニューロンが敏感に働いているためともいわれる。
他者の感情を、まるで自分のことのように受け取ってしまう。
周囲の不安がそのまま、自分の神経系に流れ込んでくる。
だから、エントランスでママ友に会うだけで、
もうしんどい。
会ってもいない、話してもいない段階から、すでに消耗が始まっていた。
☆引きこもりたくなったのは、神経系の「自己防衛」だった
ポリヴェーガル理論では、神経系が脅威を感じたとき、3つの状態に切り替わるとされている。
- 安全・つながる(腹側迷走神経)→ 穏やかで、人と関われる状態
- 戦う・逃げる(交感神経)→ イライラ、焦り、じっとしていられない状態
- 固まる・遮断する(背側迷走神経)→ 無気力、引きこもり、感覚が鈍くなる状態
引きこもりたくなったのは、怠けでも逃げでもなかった。
神経系が「これ以上刺激を入れたら限界だ」と判断して、
自動的に遮断モードに切り替えようとしていた。
身体が、正直に働いていた証拠だった。
☆あの一言が、こんなにも刺さったのはなぜか
「倍率めちゃくちゃ高いって聞きますよー」
たぶん、相手に悪意はなかった。
ただの世間話のつもりだったのかもしれない。
でも、あの一言がずっと胸に残り続けた。
HSS型HSPは、情報処理がとにかく深い。
言葉をそのまま受け取るだけでなく、
その裏にある意図、相手の表情、自分への影響
それを瞬時に、何重にも処理してしまう。
さらに、アダルトチルドレンとして育った人の神経系には、
ある癖がついていることが多い。
場の安全を、常に先読みして確認し続けなければならないという癖だ。
危険を予測して、最悪のパターンを想定して、備えておく。
これは、安全でない環境を生き延びるために身についた、神経系の知恵だった。
だからあの一言は、「情報」として届いたのではなく、
「脅威の予告」として神経系に受信されてしまった。
人間不信になりそうだと感じたのも、当然の反応だった。
☆「2園受ける」という決断は、ちゃんと自分を守っていた
万が一のことを考えて、2園受けることにした。
これを「心配性」と片づける人もいるかもしれない。
でも、違う。
リスクを先読みして、
複数の選択肢を確保しておく。
これはHSS型HSPが持つ先読み力と、
アダルトチルドレンが培ってきた「備える力」が、
ちゃんと機能していた瞬間だった。
不安でいっぱいのなかで、ちゃんと動いていた。
ピリピリした空気の中で、自分なりの答えを出していた。
それでよかった。
あのころの自分は、できることを、ちゃんとやっていた。
☆☆☆☆☆
ちなみに、引っ越した先で入れた娘の幼稚園は、
別の県だったので、
入れるか?なんて心配もなく、
プレに通ってたら、確実に入れたので
抽選のドキドキもなく、人間不信にもならずに済みました。
つづく
