タバコについて、どう思う?
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僕は、元々はとんでもないヘビースモーカーで、日本ならロングピースのような一本で二十数ミリものタールが肺の中に入ってくる(最近の軽いタバコ一本で1mgのタールが入ってきます)しろものを毎日40本ぐらい吸っていました、海外に住んでいる時も入手できる中でもっとも強烈なタバコを吸っておりました。
周りには禁煙を進める奴が必ずいましたが、その時の僕の返しの決めぜりふが二つほどあってひとつは「禁煙するぐらいなら死んだ方がまし!」というのともう一つは「死ぬのが怖くてタバコが吸えるか?」というものでした。我ながら名ぜりふだと思いますが、こうやって、僕は禁煙する気など毛頭ない人間だったわけであります。
それで、日本に帰国してからは、同僚と一緒に相変わらずタバコを吸っていたわけですが、その同僚がある時、突然ガンになって、医者から絶対禁煙を申し付けられてしまったのです。結構親友だったので、僕としては大変気の毒で、彼はガンの事で凹んでいるし、おまけに大好きなタバコまで止めなくてはいけないとあって、その落ち込み様は悲惨なものでした。
僕は居てもたってもいらなくなって、彼を励ます意味でも、彼に「お前が禁煙すると、僕がタバコを吸う仲間がいなくなるので、この際だから僕がお前の禁煙仲間になってやるよ!」と言ってあげました。それを聞いて暗かった彼の顔がパッと明るくなって、ニッコリと「ありがとう!」と握手してくれました。そして、彼の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。
それ以来、二人とも完全に禁煙できて、彼のがんの手術も無事成功し、彼はすっかり元気になってくれました。
所が、今度は僕にメラノーマというガンが発見され、癌の中でも最強に悪性の高い癌で、少しでも皮膚組織外へに出ていたら(癌のステージで言えば1期以降)、必ず死ぬと言われる恐ろしい癌でありました。メラノーマだと言われた時点で死を覚悟しましたが、でも大変ラッキーなことに僕の場合は発見が早かったためにまだ0期で、癌が皮膚組織内に留まってくれていたので、除去すれば完治するというものでした。
その時の入院で分かったことは僕の血中酸素濃度は90しかなかったということです。つまり、それまでの長年の喫煙のせいで、僕の肺はタールで詰まってて、慢性的な酸欠状態だったということです。
そのような状態が癌の発症を助長したのかもしれませんが、今から思えば、僕は友人の為にタバコを止めたつもりだったけど、結局は、自分の為にももう止めないと本気でヤバくなる時が迫っていたのだとということが分かりました。正に、情けは人の為ならず、だったわけです。
それ以来、僕はタバコとの縁をいっさい切って、ジムにも通って本格的にトレーニングを続けた結果、今では高性能体重計に乗ると、僕の肉体年齢は実年齢より15歳若く表示されるようになりました。
また、血管年齢測定器で血管年齢を計ると実年齢より17歳若く表示されます。つまり、漸く、タバコの悪影響の痕跡が体から消えたということですが、タバコを止められない皆さんも、方便としてでも良いので、何か大義を見つければ、その大義をモーティベーションにして止められるかもしれません。
一度お試しください。