リオに行く人はくれぐれもご注意を! | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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弱い者いじめ、差別主義、排他主義、民族主義、排外主義的愛国主義、独善主義に断固反対し、今の社会の在り方や世界観や生き方に、ちょっとだけ新たな視点を提示するブログです。

 来月ブラジルのリオでオリンピックが開催されます。日本からも観光を兼ねて見に行く人は少なくないと思います。
 ただ、リオの治安の悪さは大変問題になっており、テレビなどでも良く報道されているのでご存知の方も多いかと思います。
 しかし、一体どれ程治安が悪いのか、安全な日本から想像するのには限界があると思います。
 例えば、日本で強盗に襲われたりひったくりに会った事がある人は100人に1人も居ないと思いますし、ひょっとすると1000人に1人も居ないかもしれません。
 それがアメリカなら恐らく50人に1人ぐらいかもしれません。アメリカは危ない地域と安全な地域がはっきりと分かれているので、危ない地域にさえ行かなければとても安全です。
 所が、ブラジルは、僕の知り合い50人位に聞いただけでも、そういう目に会った事がない人が1人も居ません。誰でも最低2~3回はそういう経験が有るということです。そういうことは日常的に有って当たり前の世界なのです。
 ブラジルに住んでなくても、僕などは仕事で10回ほど行っただけですが、やっぱり一度そういう目にきっちりと会ってます。事務所のワゴン車が空港に迎えに来てくれて、他の同僚達と一緒に空港から事務所に向かっているときに、バイクに乗った警察官の格好をした二人組が車を止めて、荷物検査をすると言って車に乗り込んできました。僕は嫌な予感がしたので彼らが乗り込んでくる前にバックから現金を取り出して、ズボンのお腹の所に即座に隠しました。
 彼らは我々の手荷物を車から降ろして中身を検査したうえで全部返してくれましたが、案の定、荷物の中のお金は全部消えていました。僕の隠した現金だけが無事だったわけです。
彼らは警察官の恰好をした強盗だったのです。本物の拳銃を腰に持っているので、逆らうこともできません。そんなことは、日常茶飯事に起こっているのです。
 また、ある時は、リオで国際会議があって中日に市内観光があったので全員バスで移動しました。そのバスに、夏なのにスーツを着た強面のお兄さん方が4人も乗り込んできたので、何事かと思ったら全員背広の下に拳銃を2丁ずつ携帯したガードマンだったわけです。
 そして、バスが止まって僕らが下りる前に、先ずは彼ら4人が先に降りて、バスの4隅を固めて四方八方を安全確認したうえで僕らが下りる許可がでるという具合でした。そうでもしないと、観光客は真っ先に強盗やひったくりの餌食になるので銃を持ったガードマンが警護しないと安全を保証できないということでした。

 ということで、リオに行く場合の注意点を以下に列挙しておきます。
 1. 空港からホテルまでが一番狙われやすいので、そもそもブラジルには現金は持って行かない方が良い。サインが無いと使えないトラベラーズチャックがお勧めです。また、クレジットカードは盗難の際の対応が早いアメックスがお勧めです。
 2. 無事ホテルにチャックインできたら、ホテルの部屋のセキュリティーボックスに金目のものは全部入れる。安宿などはフロントにセイフティーボックスがある所もあるが、あれは従業員が開けられるので避けた方が良い。
 3. 外を出歩くときは、貴金属はもちろん時計も外して、50ドル~100ドル(又は同額の現地リアル通貨)ぐらいのお金だけをそのまま持ち歩くこと。財布は必ず盗られるのは持ち歩かないこと。強盗に会った時に一銭も持っていないと腹いせにナイフで刺されたり銃で撃たれたりするので、100ドル(又は現地通貨)ぐらいは持ち歩いて、いざというときにはそれを上げるようにする。
 4. スニーカーも良いものは必ず盗られるので、履物はとことんどうでも良いようなものを履いて歩くこと。
 5. タクシーに乗っていても、信号で止まった時に、窓の外から銃を突き付けてきて、金を出せと言われるので、その時は100ドル(又は現地通貨)をすぐに差し出すこと。
 6. 偽警官がいたる所にいて本物との見分けがつかないので、絶対に信用しないこと。彼らが近づいて来たら金目のものは隠すこと。
 7. カメラもスマホも全部盗られるので、盗られても良いカメラを使うこと。
 8. とにかく、外出したら必ずひったくりや強盗にあうという前提で、持ち物や服装を考える。
 上記のようなことを一切知らない、普通の日本人観光客が1人でリオの高級ホテルからコパカバーナの海岸を見に行こうとしたら、先ずはヒッタクリに大金の入ったバックを盗られて、慌てて警察を探しているうちに、次の強盗が来て、時計とカメラを盗られて、怖くなってホテルに帰ろうとしている途中にもう一組の強盗に襲われて、靴とブランド物の上着とズボンまで脱がされて、ホテルに帰ったときはパンツ一枚で帰ってきたという笑い話のような話が現実にしょっちゅうあるのです。
 皆さんもくれぐれも気を付けてください。このような情報が少しでも皆さんの被害を事前に防ぐことに繋がれば幸いです。